1972年、名盤を生み続けたデヴィッド・ボウイの軌跡

1970年代のデヴィッド・ボウイ。
長い音楽キャリアの中でもひときわ輝きを放っていた時期だ。

それもロック史に名を残す名盤の多くを世に送り出した。これはある意味、奇跡に等しいと思う。

※ 本記事は筆者のもう一つのブログサイト、
ROCK GUITER PHREASE & DTM からの抜粋に加筆を加えたものです。

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1970年の10年間の奇跡

1970年代のデヴィッド・ボウイのアルバムを挙げてみよう。

世界を売った男、ハンキー・ドリー、ジギー・スターダスト、アラジン・セイン、ダイヤモンドの犬、ヤング・アメリカンズ、ステイション・トゥ・ステイション、ロジャー

デヴィッド・ボウイがこれまで生み出してきた傑作アルバムの大部分がこの1970年代にリリースされている。そのうちの何枚かは、例えば「ジギー・スターダスト」など現代ロック史に残るであろう名盤を世に送り出した。

デヴィッド・ボウイの1970年代は目まぐるしく多くの音楽スタイルをデヴィッド・ボウイというフィルターを通して、昇華し多くのロックファンの支持を得た。デヴィッド・ボウイへの好き嫌いは、人によりもちろんあるであろうが、ロック史に名を残すアーティストであることは、誰も否定はしないのではないだろうか・・・

サイケデリック、フォーク、ヘヴィメタル、グラム・ロック、ブリテッシュロック、エレクトロニック・ポップ、ニュー・ウェィブ、、、、多様な音楽スタイルが開花した1970年代のかなりの部分が、デヴィッド・ボウイという一人のロック・アーティストの中に存在していたという・・・これはまさに誇張でもなんでもなく70年代の奇跡と呼べるであろう。やはり、デヴィッド・ボウイは無二の存在であるし、無二のロックスターであると言える。僕はそう思うのである。

英雄夢物語(ヒーローズ)

英雄夢語り(ヒーローズ)(原題:”Heroes”)は、イギリスのミュージシャンであるデヴィッド・ボウイの11枚目のアルバム。

1977年10月14日にRCAよりリリースされた。現行のCDでは「ヒーローズ」という邦題であるが、LP時代は「英雄夢語り」という邦題であった。

その後、1991年にEMI(米国ではRYKO)よりCD化され再発売されており、その際ボーナストラックとして未発表テイクが2曲追加収録されている。また、1999年にEMIより24ビット・デジタル・リマスタリング盤として再リリースされているが、ボーナストラックは収録されていない。

前作『ロウ』と制作時期が近く、参加ミュージシャンの多くが共通しており、同じくベルリンで録音され、構成も似ている(両者ともインストゥルメンタル曲の比率が高い)為、姉妹作と言える(1979年発表の『ロジャー (間借人)』を含めて3部作とされるが、『ロウ』と今作の二つは特に作風が似ている)。前作に比べると、今作は内容がドラマチックでロック色が強い。

シングルにもなった表題曲は、ボウイの代表曲の一つで、多くのアーティストにカバーされている。ボウイがドイツ語とフランス語のそれぞれで歌っているバージョンが存在する。

ちなみに、ロバート・フリップは、キング・クリムゾンの2000年のツアーで、この曲を取り上げたことがある。同じくキング・クリムゾンのギタリストであるエイドリアン・ブリューもかつてボウイのライブに参加していたことがあり、キング・クリムゾンにも縁の深い楽曲と言える。ボウイは、ベルリンの壁の傍で落ち合う恋人達の姿を見て、この曲の着想を得たと語っている。

70年代との決別

1970年代のデヴィッド・ボウイは一般的にはカルト・スターであり、時代を越えたスターという認識ではないかと思う。70年代のボウイと決別をするべく、ベルリン三部作のオーラスである「ロジャー」のアルバムジャケット内で、既に死んでしまったと思われるボウイの写真がデザインされていた。ロジャーで一区切りし、新たな音楽の船出を次回で・・・とまさに予告されたような感が見て取れた。

はたして、「ロジャー」の次回作、80年代最初のアルバム、「スケアリー・モンスター」

1曲目に何故が日本語による印象的なMCが収録されている。「It’s No Game Part1」だ。

このアルバムの後、「レッツ・ダンス」がリリースされる。従来のボウイのファンには否定的な意見を持った方が多かったのではないでしょうか。

新しいボウィ・サウンドはダンス・ミュージックで名を馳せたナイル・ロジャーをプロデューサーに迎え、大胆なイメージチェンジが敢行されました。

確実に新しいボウイのファンを獲得したが、また虚像の成功に失望した多くのボウイマニアもいた。まさに賛否両論渦巻いたアルバムとなりました。

THE NEXT DAY での復活する。

2013年1月8日、ボウイの66歳の誕生日に公式サイト上にて突如リリースが発表された。

併せて10年ぶりの新曲「ホエア・アー・ウィ・ナウ?」(尚「ホエア・アー・ウィ・ナウ?」という言葉は息子ダンカン・ジョーンズの出世作『月に囚われた男』の最初にでる字幕フレーズである[1])がミュージック・ビデオと共に公開された。

同曲は瞬く間に世界各国のiTunesチャートで1位を記録し、英国シングル・チャートでも「ジャンプ・ゼイ・セイ」以来20年ぶりにトップ10入りを果たした。

デヴィッド・ボウイ、2013年時、66歳。史上最高のカムバック・アルバム」とも評された。

※ 本記事は筆者のもう一つのブログサイト、
ROCK GUITER PHREASE & DTM からの抜粋に加筆を加えたものです。

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