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電子音を”テクノポップ”に発展させたクラフトワーク
- 2014/11/26
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- YMO, クラフトワーク, テクノポップ, モーグシンセイサイザー
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世界で最初にモーグ・シンセサイザーを使用したバンドをご存じであろうか?
実は、意外なことに60年代のアイドル的なバンドであったザ・モンキーズであった。この時1967年。この例からも新しいものを一番最初に使った人が”パイオニア”とは限らない!ということである。
↓ザ・モンキーズ(Daydream Believer)
ザ・モンキーズ(The Monkees)は、アメリカのポップ・ロック・バンド。
オーディションによりグループが結成され、テレビ番組『ザ・モンキーズ・ショー』とレコード販売を連動するという当時としては珍しいメディアミックス戦略をとった。
解散後の1986年、MTVで『ザ・モンキーズ・ショー』が再放送されたことがきっかけにリバイバル・ブームが発生し、マイク・ネスミスを除く3人で再結成された。以後、1986年から1989年まで、1996年から1997年まで、2001年と3回再結成された。
日本でも1980年、コダックフィルムのCMに「デイドリーム(デイドリーム・ビリーバー)」が採用されたり、TBSで『ザ・モンキーズ・ショー』の再放送されたりしてリバイバルブームが起こり、日本では公開されていなかった映画『HEAD』(1968年)の公開、マイク・ネスミスを除くメンバーがそれぞれ単独で来日するといったムーブメントを巻き起こした。
2006年、『ザ・モンキーズ・ショー』が音楽専門チャンネルのミュージック・エア・ネットワークにて再放送。2009年からはフジテレビNEXTで度々再放送されている。
電子音楽界のビートルズ
シンセイサイザーの黎明期、クラフトワークは(電子音楽界のビートルズ)であると言われた。そのクラフトワークがサウンドの革新性を世界にアピールしたのが1974年、リリースの「アウトバーン」である。
クラフトワークがモーグシンセイサイザーを使ったのが実はこのアルバムからである。
モンキーズから実に7年後だ。
それまでは市販品を改造した電子機材を自作していたのだ。それはクラフトワークの思い描くサウンドビジョンやサウンドアイディアが当時の電子機器メーカーより先行していたといえるのである。
電子音によるポップ・ミュージック
アウトバーンのヒットによりクラフトワークはそれ以降、テクノポップへつながる道しるべを示したといって過言ではないだろう。当時、電子音をメインに据えたポップサウンド&ポップミュージックはクラフトワークの手により構築された。
このヒットを契機に多くのアーティストやミュージシャンが電子楽器に傾倒し、自分たちの音楽に取り入れ始めた。日本ではYMOが誕生した。
クラフトワークの功績は、多くのフォロワーを生み、後にヒップホップやハウスの誕生とその発展にも大きく貢献したといえるのではないだろうか。
↓↓クラフトワーク:アウトバーン↓↓
クラフトワーク(独: Kraftwerk ドイツ語発音: [ˈkʀaftvɛʁk] クラフトヴェルク・クラフトヴェァク、発電所の意)は、ドイツの電子音楽グループ[1]マルチメディア・エレクトロニック・プロジェクトである。
長年に渡り多くのアーティスト達にも多様な影響を与え、ニューヨーク・タイムズは「エレクトロニック・ダンス・ミュージックのビートルズ (the Beatles Of Electronic Dance Music)」と評している。
初期の活動で得られた資金を投入し手に入れたミニモーグを使用し、新メンバーヴォルフガング・フリューアは自作の電子パーカッション等を駆使し、以前の音楽を新たなる次元に昇華させた1974年発表の4枚目のアルバムアウトバーンが英米でヒット。
とりわけ同名のシングル曲はそれまでの多くのミュージシャンがシンセサイザーを観念・瞑想的な音楽に使用したり楽曲の添え物として使用していた方法とは大きく異なり、全長20分を越し部分的には幾分瞑想的ではあるが即物的でありながらもあくまでもそれ自体を主体としたポップ・ミュージックという手法による一つの完成型と言える物となった。
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