クラッシック音楽にみる ビートルズ・ジミヘンのアプローチ「非日常性」について

子どもたちがピアノのコンテスト出場で夏休みは毎日、
ピアノ練習に明け暮れています。

ウチは3人共子供がピアノをやってるんで朝から晩までピアノの音が鳴り響いています。

先日の長崎への里帰りの時もレンタルルームで練習したくらいですが毎日の継続がモノをいうのはピアノも同じのようですね。

今回、ピティナの課題曲の弾き方作曲者の方がアドバイスしている文面に非常に素晴らしい事が書いてありました。

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ポピュラー音楽の作曲や編曲などにも使えそうなので引用しながら書いてみました。

コードとメロディそして非日常性と完成された世界観

引用はこちらから
6.2014年新曲課題曲アドバイス | ピアノコンクール | ピティナ・ピアノホームページ

課題曲は遠い国の笛の音という曲ですが

E級
宮川 慎一郎◎遠い国の笛の音 コンサート・ピースコレクション「Moment Musical」(カワイ)p.3

和音の垂直とメロディの水平というイメージ

まず、曲の構成が書いてありますが
この作品は3部形式になっていて第1部の内声和音
ポピュラー音楽で言えばコードの事が書かれています。

そして、コードのトップ音はピアノで弾く音ですが題材の「遠い国の笛の音」を思わす笛の笛の音を思わせる旋律が置かれています。

下声に完全5度の保続音、内声に完全5度を中心としたスライドする和音、上声に笛の音を思わせる旋律がそれぞれ置かれる。

ここで言う「垂直」とは「同時に鳴っている音」つまり和音

「水平」は一定の音が時間軸と共に進んで行く「メロディ」を表していののではないでしょうか?

書かれている事は同時に鳴っている和音は調性的な響きが集まっていて安定的な響きを作りだしていることで
ポピュラー音楽で言えばトライアド(ルート 3度 5度)が響いているような状態です。

それを外した拡張的な広がりのある音をどのように打ち出すかが音楽的に難しいところですね。

和音は要所要所で調性的な響きに傾くが、ただちに調性(3度堆積和音)に還元できない音の広がりを見せる。還元できない音で、響きがより豊かになってゆくように。

(3度堆積和音)というのはポピュラー音楽で言えばトライアド
(ルート 3度 5度)であり
和音は完全5度を中心として垂直的にまとまろうという性質を持っています、そこに拡張を持たせるスリリングな方法が必要なのですが、

旋律の5連符、6連符、装飾音は固くならず滑らかに。随所で左右の手が半音でぶつかるが、不協和を恐れずに出すこと。そして何より、このセクションに一貫するlontanoの静謐さを大切にして欲しい。

和音に拡張をもたらすのが「水平」を意識したメロディで
5連符、6連符、装飾音を使い
安定的な和音に拡張をもたらす考え方ですね。

また、「水平」を意識したメロディは

随所にある連符は揺れたり転んだりしないように絶対テンポを持つべきだろう。アーティキュレーションもはっきり出そう。

このあたりは不協和音や特に4度の音の使い方などの参考になると思います。

上記は音楽をつくる概念である同時に鳴る「和音」と「単独で時間とともに素早い変化をみせる」旋律(メロディ)の基本的な性質と基本的な使い方書いてあったのですが

非日常性を表現できるかが感動のカギ

ここからが重要なメッセージです。

ところで、僕は自分の作品について語るとき、「聴き手を遠くへ導くこと」を強調する。ご飯を食べる、学校へ行く、友達と話をする、僕らはそういう「日常」という枠の中で生きているわけだが、よい芸術は日常を忘れさせ、日常から遠い世界へ人々を導くと考えているからだ。

作者のイメージの世界に人々を導くことができるかがカギだ言われていまうす。改めてここの部分は「ハッ」とさせられました。

今まで聴いたこともない音楽など違和感がありながらも、作者の世界に吸い込まれてゆくような事はよく経験します。

まさに、和音の安定的な響きと
旋律の拡張的な違和感の産物なのでしょうが、、、、

聴き手を日常から遠くへ連れて行くには、完成された世界観と表現の説得力が必要となる。

音楽理論や先ほどの考え手段の一つでありそれは、どうでもよく
目的は「聴き手を日常から遠くへ連れて行く」事にあると、、、

ピアノの演奏について言うなら、豊かな想像力で独自の音の世界を作り込み、聴き手を惹き付ける「何か」があることだと思う。はじめに述べた解釈やテクニックのことは、最終的にはどうでもよいし、正解なんてない。

なぜ我々はビートルズやジミ・ヘンドリックスに熱狂したのか?

これは、初めてビートルズを聴いた
ジミ・ヘンドリックスを聴いた時の感覚ではないのか?

皆さんには、《遠い国の笛の音》で、聴き手をまさに遠い国に連れて行って欲しいと願うのだ。

日常と違うこと
「聴き手を日常から遠くへ連れて行く」事
「完成された世界観と表現の説得力」

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ビートルズやジミ・ヘンドリックスは計算してこのような事を
やったのだろうか?

少なくともビートルズはレノンとマッカートニーの化学反応から
日常性から脱却した世界の構築ができただろう。
しかも、その時に彼らが作った世界は今の我々の生きている現在の価値観のもととなっている。

ジミ・ヘンドリックスも同様に今までの古い世界を壊した。
そして彼らは壊しただけでなく
その後、何十年も続くすばらしい「世界観」を予め持っていてそれを構築した事が素晴らしい。

平穏な世の中
「聴き手を日常から遠くへ連れて行く」事が難しくなってきたのか?
いや、制作者が完成された「世界観」を抱けないのか?

音楽がビジネスとしての曲がり角を迎え新しいイノベーションが出てこなくなった今、クリエイティブな活動とはまず、これを考える事が重要だと考えさせられた記事でした。

みやがわしんいちろう◎1983年生まれ。桐朋学園大学卒業。東京藝術大学(修士課程)修了。作曲を佐藤公一郎、金子仁美、野平一郎の各氏に師事。武生作曲賞、トロンボーンピースオブザイヤー優勝。現在、桐朋学園大学、相愛大学、各非常勤講師。

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