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- 叙情派プログレバンド/キャメル。そしてアンドリュー・ラテマーのギタープレイ!
キャメル (Camel) は、1973年にデビューしたイギリスのプログレッシブ・ロック・バンドです。数あるプログレ・バンドの中でも、叙情派のサウンドで知られています。
初期のキャメルの代表的な1曲に”Never let go”があります。
当時のプログレバンドがそうであったようにこのキャメルの”Never let go”も5分を越える大作で、キャメルのファーストアルバムの1曲目に収録されています。
初期のバンドの核であったキーボード奏者のピーター・バーデンスとギターのアンドリュー・ラテマーの絡みが印象的なナンバーであり、哀愁を漂わせるメロトロンの響きはキャメル独自のサウンドでした。
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既にファーストアルバムでキャメルサウンドは確立されており、後にアルバム1枚を使ったコンセプトアルバムの傑作である”スノーグース”を生む伏線はすでにこの時に出来上がっていたのかも知れません。
全編インストのこの”スノーグース”はコアなプログレファンの間でかなり話題にのぼったアルバムでしたし、メロディーメーカー誌などでも好評価を得ています。
ピーターバーデンスとアンドリュー・ラティマーの2トップ
初期のキャメルのフロントマンはキーボード奏者のピーターバーデンスでした。そしてすぐにギターのアンドリュー・ラティマーが頭角をあらわし、初期のキャメルはこの二人でほとんどの曲を書いています。
キャメルのサウンドはキーボード奏者のピーターバーデンスとギターのアンドリュー・ラティマーの双方がそれぞれの演奏を補完しあう形で完璧さを保っていました。
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つまり、ピーターバーデンスキーボード演奏があってはじめてアンドリュー・ラティマーのギターが活きてくるというもので、その逆もしかりで、アンドリュー・ラティマーの演奏があってピーターバーデンスのキーボードプレイが活きる。という絶妙な形でキャメルサウンドが形成されていたと言えるでしょう。
キャメルの名声を決定づけたアルバム。スノーグース
もともとテクニシャン揃いのキャメルのメンバーでしたが、このレインダンスからはベースがダグ・ファーガソンからリチャードシンクレアに交代しており、ヴォーカルもとれるベーシストで、キャメルのバンドとしての完成形に至るわけなのですが、翌年にキャメルのフロントマンの一人、キーボード奏者のピーターバーデンスが脱退することになります。
↓↓アルバム、雨のシルエットからスカイライン
ジェフ・ベックにも通じるアンドリュー・ラティマーのギタープレイ
ジャズへの接近が感じられるキャメルのレンダンスのアルバムに収録されているスカイライン。本アルバムのハイライトと的な曲です。演奏の緊張感が伝わってきます。
ピーターバーデンスが翌年に脱退するのですが、一つはアンドリュー・ラティマーのギタリストとしての台頭があったからかもしれません。デビュー当初はオーソドックスなギタープレイという印象でしたが、名作、スノーグースあたりから、より感情移入したギターでの表現が卓越した情感のあるギタープレイへと進化した感がありました。それはギターで喜びや悲しみなどの感情表現を追及し、「叙情派ギター」のスタイルを確立したと言えるほどのギタープレヤーと呼べるものでした。
私感ではありますが、小手先のテクニックよりも音楽の持つ感情をいかにギターで表現するかにこだわった感があります。この系譜はジェフ・ベックにも通じるものがあると思えてならないのです。
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ピーターバーデンス脱退後のキャメルの迷走
ピーターバーデンスとアンドリュー・ラティマー。この二人の緊張したせめぎあいがキャメルサウンドの要であったことは言うまでもありません。
ピーターバーデンスの脱退が確か1978年。ピーターバーデンスの脱退後は幾度となくメンバーチェンジを繰り返し、1984年にキャメルは解散に至るのでした。
↓↓ビーターバーデンス在籍の最後のアルバム、ブレスレスから名曲”エコーズ”
12/8拍子の疾走感。そしてリズムの心地よさ。
↓↓このエコーズのギタープレイの一部をタブ譜におこしてみました。
耳コピーからの採譜ですので、完璧な譜面ではないと思いますが、アンドリュー・ラティマーのギタープレイに挑戦してみてはいかがでしょうか・・・^^
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