DTM制作 宅録の課題。ボーカル録音

長崎管理人のシュンです。

DTM制作で特に歌ものの場合、一番の課題はなんといってもボーカル録音でしょう。生楽器の録音も同様と云えますね。

僕の場合、CM等の業務系は録音スタジオにて、プロのエンジニアさんにお願いしています。

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本格的なボーカル録音は自宅ではかなり難しいものがあります。しかしながら、(ボーカル録音は録音スタジオで録りましょう!)では本末転倒ですね。笑

ということで、宅録でどうボーカルを録音するか。。ということを考察してみたいと思います。

1.(宅録の部屋はどんな部屋?)

マンションの一室でしょうか?個人の持ち家の一室でしょうか?アパートやコーポのお部屋でしょうか?

例えば、マンション系などコンクリート造りの部屋では、音の反射が気になるところでしょうね。実際に録音してみると分かるのですが、かなり音が乱反射し、まるでディレイやリバーブが掛かった感じに気づくハズです。木造住宅でも床がフローリングだったり、最近の住宅であれば、高気密高断熱ですので、かなり音の反射が気になります。

↓住宅で一番良いのは和室の部屋。床が畳。ドアでなく襖や障子。でもこのような家は僕とこの「昭和スタジオ」みたいに築20年以上経過した住宅の和室となります。笑

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2.(出来るだけ音の反射を防ぎましょう。)

床がフローリングでしたら、絨毯やカーペットを敷きましょう。出来れば部屋全体に敷きつめたいところ。

窓はカーテンをする。これだけでもかなり改善するかと思います。問題は壁ですね。吸音材を貼るとかは費用も掛かりますし、現実的ではありませんね。

ここはある程度、妥協をしないといけないかもです。逆に部屋の反射音をうまく利用するという手もなくはないですが、これは上級者の域になるかと・・・

(ノイズになる音を遮断する)

ボーカル用のコンデンサーマイクを使うとよく分かるのですが、結構生活音とノイズを拾います。その対策を考えましょう。

①エアコンはOFFに。

②蛍光灯は消す。白熱灯かLED照明にするか・・・

これを行うことで、マイクが拾うノイズはかなり軽減できます。

では外の音はどうか・・・道路に面しているとか人の往来が多いとか、窓を閉め切っていても漏れてくる外の環境音・・・

これは防ぎようがないですね。窓を二重窓などにすれば良いですが、現実的でないし。。。厚手のカーテンにするなどで対応するしかないですが、これもある程度妥協が必要かと思います・・・

ちなみにうちの「昭和スタジオ」は周囲に家もなく、人の通りもない車も通らない場所にありますので、外の環境音が漏れてくることはありません。一体、どんなとこに住んでいるのでしょうね。(笑)

3.(コンデンサーマイク)

そして最後に録音用のマイク選びとなります。性能の良いコンデンサーマイクに目がいきがちですが、実は上記の1,2が重要だったりするワケですね。

コンデンサーマイク・・・ピンキリです。お金をかければ性能の良いコンデンサーマイクが入手できます。高額なプロユースのノイマンなどありますが、ここまで投資する必要があるのか、、それは個人の判断にゆだねるしかありません。

そして、このマイクと云うものは好みや音色のキャラクターなどいろんな要素がありまして、評価もさまざまです。同じマイクでも(イイ!)と云う方もいれば(ダメ!)という方もおり、評価はそれぞれです。このような評価に迷わされることなく、ご自身の録音スタイルや使用機材、部屋の環境などを加味し、自分にあった1本を選ぶべきでしょう。

しかしながら、使ってみないとレビューだけではよく分かりません。笑 僕も何本か使ってきましたが、コスト的にもDTMの入門者から中級あたりまででしたら、RODE NT-1Aなんか良いと思います。ハイコストパフォーマンスのコンデンサーマイクです。

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プロユースの方からはPCの知恵袋などでも酷評されたりしていますが、僕はそこそこのマイクだと評価してます。高域の音を後処理でEQ処理するなど手を加えないといけない点もありますが、宅録で良い音のボーカルを録音するのに1万円ちょっとの投資で、良い音で録れますから、オススメかとは思います。

ポップガードやケーブルも付属してますしね。良いですよ。

4.(ファントム電源が必要)

あらためて当たり前のことですが、コンデンサーマイクの場合、48Vの電源が必要となります。お使いのオーディオインターフェースやミキサーに48Vの電源供給ができるかまず確認しましょう。

簡易的なインターフェースやミキサーでなければ、ほぼ電源供給はあるハズです。お持ちの機材の確認を怠りなく。

5.(試行錯誤)

そして実際に録音となるワケですが、ボーカルの声の特性、マイクとボーカルの距離、マイクの位置、このセッティングでも収録された音質は変わります。ここはもう試行錯誤の世界ですから、いろいろ試して最良のポイントを探るしかないです。

6.(最後に)

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コンデンサーマイクの特に入門者の方には、ポピュラーな人気のあるマイクを最初の1本には選んだ方が良いです。例えば、前述したRODEのNT1-A。このマイク、低価格でコストパフォーマンスが高いということで、かなり人気のあるマイクです。その分、ネットでもかなりの数のレビューや使い方を指南したページが検索できますから、参考になると思います。まあ、1万円ほど勉強のため投資したと考えれば安いものです。そうやって、耳を肥やし、自分なりにも録音テクを身につけ、次にアップグレードしていく・・・みたいな感じが最良と思う次第です。最初からノイマンのマイクとか無謀ですしね。笑 車の免許とった初心者さんがいきなりスポーツカーに乗る。みたいなものですから。

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