Boz Scaggs「シルク・ディグリーズ」

先日、スティーブ・ルカサーをコピーしていて改めて聴き直したのが
Boz Scaggs

Adult-Oriented Rock(アダルト・オリエンテッド・ロック)の走りとして70年代の終から80年代に大ブレイク

Adult-Oriented Rockとはハードロック等とは一線を置き
大人嗜好のロックとしておしゃれなJAZZやポップス、バラードなどの要素を取り入れたロックでAORと当時のフュージョンブームが噛み合って
音楽の多様性が生まれたのもこの時代の産物だと思います。

Boz Scaggsは
元々はアメリカの南部のブルース的な音楽をやっていたようですが

2014-11-12_1921

1976年のこのアルバム
「シルク・ディグリーズ」で大ブレイク
全米No.2にまで上昇したビッグ・ヒットを叩き出したアルバムでした。

そしてこのアルバムの基幹メンバーが、デヴィッド・ペイチ(ピアノ)、デヴィッド・ハンゲイト(ベース)、ジェフ・ポーカロ(ドラム)の3人で彼らは後のTOTOを結成する中心人物となります。

もちろん今ではスタンダードともなっている大ヒットした
「ウィアー・オール・アローン – 」”We’re All Alone” もバラードナンバーとして名曲中の名曲ですが

最も強烈だったのはLP版のB面の最初の曲

これ!!「LOW DOWN」

この、ドラムとベース(後のTOTOのリズム隊)カッコ良すぎる!!
今、聞いても新鮮です。

また、このアルバムの随所で聞かれる楽曲は
Boz Scaggsとデヴィッド・ペイチ(ピアノ)の共作も多く、ペイチの作曲家としての才能も花開かせたアルバムと言えます。

また、隠れたバラードとして
ハーバー・ライト – “Harbor Lights” (B. Scaggs)
邦題は「港の灯り」

この曲の歌詞の冒頭で歌われている「Tokyo Rose」
Son of a 「Tokyo Rose」
I was bound to wander from home
東京ローズを母に持ったボクは生まれながらさまよう運命

日本人なら「えっ」と思う歌詞に惹かれた記憶があります。

最後に
Boz Scaggs – It’s Over –
軽快なリズムとキャッチーなメロと歌詞
名曲ですね。

ルカサーがBoz Scaggsのアルバムに参加するのは
次のアルバム
1977年 「ダウン・トゥ・ゼン・レフト」からで
1980年 「ミドル・マン」に至ってはルカサーのギターアルバムとしても
非常に高い評価のアルバムです。

76年というわりと早い時期に出てきた
「シルク・ディグリーズ」ルカサーのギターは聴けませんが
名曲の数々にぜひ触れていただきたいと思います。

「シルク・ディグリーズ」の曲目

何て言えばいいんだろう – “What Can I Say” – 3:00
ジョージア – “Georgia” (Boz Scaggs) – 3:56
ジャンプ・ストリート – “Jump Street” – 5:11
あの娘に何をさせたいんだ –
   “What Do You Want the Girl to Do” (Allen Toussaint) – 3:50
ハーバー・ライト – “Harbor Lights” (B. Scaggs) – 5:56
ロウダウン – “Lowdown” – 5:16
イッツ・オーヴァー – “It’s Over” – 2:51
明日に愛して – “Love Me Tomorrow” (David Paich) – 3:16
リド・シャッフル – “Lido Shuffle” – 3:41
ウィアー・オール・アローン – “We’re All Alone” (B. Scaggs) – 4:12

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