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- 02 長崎音楽日記, Waht's New
- 70年代のロックミュージック・シーンは大きな喪失感を伴い幕を開けた。
70年代のロックミュージック・シーンは大きな喪失感を伴い幕を開けた。
- 2014/1/8
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世界を席巻したスーパーバンド、ビートルズの事実上の解散。これが1970の4月である。
そして、9月に入り、ジミ・ヘンドリックスが27歳の若さで急逝。その死因は公式には酒と睡眠薬の併用によるものであるとされている。いかにもロックスターらしい死様であった。
更に10月に入りジャニス・ジョブリンが同じく27歳で致死量を越えたヘロイン注射により急死。収録中の「パール」は遺作となった。
60年代の象徴であったジミヘン。そしてジャニス・・・ 夢半ばでまたロックアーティスト、ロックギタリストとしてピークを迎えつつあった矢先の訃報なだけに残念であるのだけれど、ビートルズも含め、彼らの名はある種、伝説として語り継がれるとともに70年代のバンドやロックアーティストに多大な影響と音楽の遺伝子を残したと云っても過言ではないだろう。
だからこそ、70年代以降のロックミュージックはシンセサイザーの黎明期という新しい可能性を含有し多くの名曲、バンド、ロックギタリストの生誕をむかえるに至った。
70年の到来はとりわけロックミュージックの世界においては、大きなうねりを伴い、時代は確実に動いているのを誰もが感じたし、新しいロックヒーローの出現を期待した。
70年代以降、特に80年、90年前半までのロックシーンが光り輝いているのはこのようなバックグラウンドがあったからに他ならない。。。僕はそう思うのである。
70年の始まりを象徴する曲がある。
↓内省的なテーマ。ビートルズの将来と内省的な時代を象徴する名曲
一つは69年に録音されたビートルズの「レット・イット・ビー」。ゲストミュージシャンのビリーブレストンのオルガンはゴスペルフィールングを醸し出し、それに導かれるようなギターソロが印象的であった。
ポールマッカートニーは歌詞に聖母マリアを登場させ、人生の苦悩をテーマとした内省的なもので、ビートルズの解散を示唆していたようにも聞き取れる。
ベトナム戦争の泥沼化、学生運動の挫折、ヒッピー文化の衰退と終焉。これとシンクロするように楽天的で明るい将来は永遠に続くであろうと思った60前代が終わりを告げ、社会の内省的なムードを反映させた形で見事ともとれるロックミュージックのシンクロがあった。「レット・イット・ビー」はその象徴的な曲であったと言えるのではないだろうか・・・
↓明日にかける橋。サイモン&ガーファンクルの70年代を象徴する曲。
ポールサイモンがゴスペルに影響を受けて書いたとされた曲。友情のために身を投げ出すことも厭わないと歌った。混沌とした内省的時代に多くの共感を得て大ヒットした70年代を象徴する曲だ。
その時代背景と音楽は今日に至るまで見事なまでにシンクロしている。そしてその時代、その時々に誰もが忘れられない曲や歌がある。あなたのフェイバリットソングはどんな曲ですか?
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