伝説のトリオバンド 「クリーム」での新たな試み

その後、ジャック・ブルースやジンジャー・ベイカーらと「クリーム」を結成。メンバーの即興演奏を中心としたジャム・セッションや実験的な音楽を追求。

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ブルースの新しい解釈での新境地
クロスロード

特に、ブルースを基調としながらも全く新しいクラプトンのギター奏法と音楽の世界を作ったのが、このクロスロード

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クロスロードは元々はクラプトンが敬愛するロバート・ジョンソンの曲で原曲はアコースティックギターとボトルネックで演奏されている12小節のブルースです。

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そして、このクロスロードをクラプトンは、従来のブルースのシャッフル系のビートからロックの強烈な8ビートとソロ部分においてはブルースとジャズを融合させたような即興性の高い演奏へと持ち込んでいます。

ロバート・ジョンソンの原曲とはキーこそ違え(ジョンソンはE クリームはA)12小節の3コードというブルースの制限の中での新たな試みは世の中の度肝を抜く様な音楽になったのは間違いなさそうですね。

このクリームのクロスロードは、A7 D7 E7の3コード構成もヴォーカル部分では12小節の中での進行を変えていますが、ソロになると従来の基本的な進行に戻しています。

しかし、ソロ部分になるとコード進行は12小節ブルースですが、特にジャック・ブルースのベースはほとんどルートを刻んでおらず、コード感が分かりません(笑)
多分、クラプトンは意識してるのでしょう、このコード感の薄れた進行の中でAのマイナーペンタトニックスケールとAのメジャーペンタを使って素晴らしいソロを展開しています。

クラプトンのギター奏法を習得するのならクロスロードを完コピアドリブで使えるようにする事をおススメします。

また、クロスロードにおいてはドラムのジンジャー・ベイカーもソロ部分で全く8ビートの基本パターンを刻んでおらず、各(ギター・ベース・ドラム)パートは小節拍数とグルーブ感を頭の中でちゃんと把握して演奏しなければ大変な事となってしまいいます。
(笑)

ですので、クロスロードは
ヴォーカル部分は伝統的なブルースながらもリズムとコード進行で味付け
ソロ部分はわざとブルースのコードの制約を無くし全く新しい音楽を演奏している

ブルースでありながらも、リズムや即興性の高い緊張感と卓越した技術がクリームの最大の魅了だと思いますし、サイケデリック的な世界観とハードロックをブルースに加味したによってクリームは大成功する事となります。

このような試みはクロスロード以外でも
フレディキングのジミヘンドリックもカバーした「悪い星の下に」など伝統的なブルースにおいても、そのアレンジや即興の面で、上記のようなポイントでクリームの特徴となっていると僕は考えています。

しかし、この伝説ともロック史を変えたとも言われるクリームでの活動は長続きはしませんでしたやっぱり、個性の強いトリオバンドにありがちなメンバーの人間関係の悪化により、バンドは空中分解する形で解散してしまうことになります。

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