プロミュージシャンのギター調達方法 ~渡辺香津美氏の場合~

「デジマート群像 第1回」のインタビューを引用

新製品からビンテージまで、多くの楽器に触れる機会が多いであろうプロ・ミュージシャンたちは、どうやって楽器を売り買いしているのだろうか?アマチュア・プレイヤーと同じように楽器店で試奏しているの?楽器の情報源は? 入手した楽器で最も印象深いものは?失敗した買いものって? そもそも本当に買ってるの? など、楽器の“買いもの”をテーマに、プロ・ミュージシャンの横顔に迫っていくインタビュー連載、“デジマート群像”なるものを発見!

これは興味深いですね。本文、「デジマート群像 第1回」のインタビューを引用した部分があります。ということで、日本を代表するプロギタリスト渡辺香津美の場合です。

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楽器店に下取りに出すということはあるのでしょうか?

「デジマート群像 第1回」のインタビューを引用

「出す場合もあれば、欲しいって言う人がいたらその人に売ったりね。嫁がせたり、友達のところに行ったり、完全にさよならだったり、場合によるね。楽器は、手放したその後どうなったか知らないほうがいいみたいなこともありますし(笑)」

ということのようです。^^ この辺の取引は僕らアマでも結構同じことやってますよね。

所有ギターは現在、80〜90本程度あるそうです。

「デジマート群像 第1回」のインタビューを引用

「メインで使う20本ぐらいは手元に置いておいて、残りはテクニカル・ルームっていう部屋に置いてます」

とのこと、ナルホド・・・さすがプロですね。素朴に何本も所有されててギターのケアとかどうしてるのか??との長年の疑問が氷解しました。笑

80〜90本というと、コレクターという向きもあるんじゃないですか?

「デジマート群像 第1回」のインタビューを引用

「コレクターではなくて、それぞれのサウンドが気に入って。ただまぁ、いつ使うの?って感じのモノもあるのですが例えば、シタール・ギターとかバリトン・ギター、それにフレットレスとかね。1年に1〜2回使うかどうかというものなんだけど、かと言って、ないと淋しい(笑)」

ナルホド、当然ながらギターが大好きなんでしょうね。だからプロだってことなんでしょうね。

キャラクターの異なるものですね、同じものをいくつも集めるのではないのですね。

「デジマート群像 第1回」のインタビューを引用

「ベーシックは、レス・ポール派だとは思うんですよ。だからまぁ、わりとそういう系統のギターが中心にはなるかな、2ハムのモノね。と言いながら、レコーディング・ルームで使う時は、やっぱり3ピックアップのストラト・タイプもけっこう……ハイブリッドなやつはよく使いますから。ただ、同じモデルのこれは67年製で、こっちは65年製、なんていうのはないよね」

ナルホド、、、やはりその道の匠なんですね。ギター職人みたなこだわりが興味深いですね。

やはり海外のサイトは活用されるんですね。

「デジマート群像 第1回」のインタビューを引用

「結構しますね。メーカーのページに飛ぶっていうのは逆に少なかったりするんですが、例えば、テキサスの田舎の楽器屋さんに掘り出しもののギターがあったりすると、直接メールしてね、“ホームページ見たんだけど”って。直接メールができるのでいくつも質問して。例えば、今はジェイソンローラーのピックアップは代理店さんが入ってるけど、昔は日本じゃ買えなかった。どこにも売ってなかったんで、ジェイソンローラーに直接メールを出してスペックのことを聞いたりする。“それじゃ、ちょっと1個送ってよ”って。そういうやりとりですよね」

やはり当然ながらこだわりが!! 読んでてさすがに僕も半分意味がわかりませんでした。笑

トップ・プロはメーカーから機材をもらえるもの、という認識を多くの方が持っているかもしれません。実情は?

「デジマート群像 第1回」のインタビューを引用

「なるほど、確かにね。プロトタイプの段階で“こういうの作ってみました”ってお話があって試させていただくこともありますし、それをそのまま引き続き使うこともないわけではないんですが、でも僕はね、縛られるのが嫌なんで」

ということらしいです。ナルホド・・・

ツアーの際に地方の楽器店で出会いがある、なんてこともありそうですね。

「デジマート群像 第1回」のインタビューを引用

「楽器店にはね、必要の時しか行かないようにしているの。最も危険ゾーンですから(笑)。前にね、修理のため渋谷の某楽器店に修理品を届けに行って、伝票書いてる間に、ちょっと見回しちゃったら気になるエフェクターがあって、“試させて”なんて言って、気づいたら“包んで”ってなっちゃった(笑)」

なんだか渡辺香津美さんの人柄が出ているエピソードですが、プロギタリストの方は当然ながら楽器や機材が好きなのでしょうからとても理解できます。このあたりの心情は僕らアマとほぼ同じなんですね。^^

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渡辺 香津美氏のプロフィール

「デジマート群像 第1回」のインタビューを引用

1953年、東京都渋谷区生まれ。名実ともに日本が世界に誇るトップ・ジャズ・ギタリスト。17歳でアルバム・デビュー。“驚異の天才ギタリスト出現”と騒がれて以来、常に最先端インストゥルメンタル・ミ ュージックを創造し第一線で活躍。1979年、坂本龍一と結成した伝説のオールスターバンド「KYLIN(キリン)」を皮切りに、YMOのワールド・ツアーへの参加が、KAZUMIの名を世界的なものにする。1980年の記録的な大ヒット作『トチカ』に代表されるジャズ・フュージョン界のアイコンとしてフィールドを牽引。現在はジャズ・フュージョンにおける多様なプロジェクトと並行し、アコースティックを中心としたソロワーク“ギター・ルネッサンス”シリーズでのアルバム・リリース、ライブ・ツアーを行う。最新作は『スピニング・グローブ 』。

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