オリアンティ ORIANTHI のピッキング

最近はyoutubeのお陰で様々なギタリストのテクニックが見てわかるというのが嬉しいですね。

先日のサマソニックで来日した
オリアンティ(ORIANTHI)ですが、彼女のピッキング
(右手の動きは)非常に素晴らしいモノがあります。

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ピッキングにおける手首の上下の動きと円の軌道

通常、ピッキングは手首を上下に動かすやり方で弾く人が多いと思いますが、これだとどうしても直線運動になってしまいます。
このやりかただと手のひらをギターのボディと平行に動かすわけですが、

・動きが硬い。
・スピードが出にくい
・アタック感が少ない

どうもインパクトに欠ける演奏になってしまいます。

オリアンティ (ORIANTHI)のピッキングは
やや手首を内側に曲げてピックをもっています。
手首を中心とした円運動、そうです団扇で扇ぐような
軌道になるので
・動きが滑らか
・非常にスピードが出る
・ダウンもアップもアタック感が出せる。

こちらの
VOODOO CHILDの動画で手首の動きを見てもらうと
わかると思います。

特に中間のソロの演奏の中で目にも止まらぬ、ピックの返し(手首の返し)が何箇所かありますので良くみて見てください。

凄い、ピッキンだとわかるはずです。

また、演奏の中でかなり上からピックを振り降ろして手首のスナップで弾いているのがわかると思います。

さらに、オリアンティ(ORIANTHI)はこの状態でピックを相当軽く持っていると思われます。

この、スイングを真似ると
ピックを強く持つと手首が硬直して上手く弾けません。

軽く持つと今度はピックを落としたりずれてしまう、、、

また、手首の軌道が大きいのでミスタッチが大きなります。
特に左手でミュートを十分にしておかないと雑音やノイズがでてしまいますね。
近接した弦に必ずピックが当たるといっても過言では無いと思われます。

このピッキングは非常に高度なものです。

ハミングバードピッキングとの類似点と違い

ヴァン・ヘイレンはハミングバードピッキングといって、同じような手首の回転で弾くピッキングをトレモロの様な演奏で見せますがオリアンティは普通に弾いているとき
このハミングバードピッキングの軌道をとっています。

面白い動画をみつけました。
ハミングバードピッキングと津軽三味線のバチの動きが似ていますね。むしろ津軽三味線のバチの動きはオリアンティ(ORIANTHI)のピッキングに近いように思います。

音楽雑誌にヴァン・ヘイレンがハミングバードピッキングは少しでもピックに力を入れると回転が使えなくなる。
手首は全く力を入れない(完全に脱力させる)事が重要だと言っました。

更に、ヴァン・ヘイレンでさえも。
手首に力が入ってハミングバードピッキングが上手くゆかない事があるとさえ言っていました。

厳密に云うと
オリアンティ(ORIANTHI)のピッキングは
ハミングバードピッキングほど手首を内側に曲げてはいないもの
速いピッキングの時だけハミングバードピッキングに近い軌道をしています。

ココが凄いと思うのが
ハミングバードピッキングのように一定の動きで
固定させて弾くのではなく
止めたり、手首を平行(直線で動かしたり)、円の動きをとったり
何種類かの軌道を持っていることがわかります。

これを、曲中で使い分けていて、ヴォーカルをとってもリズムと
ギターのバッキングやオブリガードがヴォーカルとからみ合って絶妙のグルーブ感を出している。

この非凡さがオリアンティ(ORIANTHI)の凄いところです。

この、素早い、アタック感のあるピッキングをなんとかマスターしたいものです。

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