Cubase7の遠隔地レコーディング機能は使えるか?

東京の管理人 寿です。

DAW(音楽作成ソフト)のCubase7に遠隔地同士でのレコーディング機能が搭載されているらしいけどその実力の程はどうなんでしょうか?

Cubase7の遠隔地レコーディング機能、VST Connect SE

先週、設定したSonarによるDTM環境やっと使い始めたところですが、その先の目標。遠隔地での楽曲の作成に向けて情報があったので調べてみました。

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Cubase7の遠隔地レコーディング機能、VST Connect SE

[rakuten]shimamura-gakufu:10044597[/rakuten]

遠隔地レコーディング機能、VST Connect SEというプラグインによって提供されるようですので、VSTプラグインが使えるDAWソフトでも使えるかもしれないのですが、どうも音家本元のCubaseも設定が難しそうなのでまずはCubase7での実績を調べた方が良さそうです。

まずは、
この、VST Connect SEというプラグインを使ってどのような手順で遠隔地でレコーディングするのか調べてみました。

Cubaseの販売元のSteinberg社が公開している設定マニュアルはこちらにあります。

Cubase7の遠隔地レコーディング機能設定マニュアル

Cubase7 Series徹底操作ガイドというのも発売されていてこちらのほうがわかりやすいかもしれません。

[rakuten]gakufubin:10046277[/rakuten]

それではどのような手順を踏むのか、今回のCM曲の作成で簡単な手順とメリットを考えてみました。
ケースとして長崎のシュンさんが、曲と曲のオケを作って、東京の僕がそのオケにギターを入れるというケース

遠隔地レコーディングに必要な環境は?

①この場合の東京と長崎の環境は?
Cubase7は長崎のシュンさんがCubase7を持っていれば、ギターを録音する東京の僕はCubase7は買う必要なく
VST Connect SE Performerというソフト(無料ダウンロード)をダウンロードしてPCにインストールすれば環境構築はOKということです。
これは素晴らしい!!

当然、ギターをつなぐためのUSBオーディオインターフェイスは必要です。
・長崎 Cubase7とCubase7で作った楽曲
・東京 VST Connect SE Performer USBオーディオインターフェイス ギター
ということになります。

Windows環境とMac環境では?

②OSへの対応
Cubase7・VST Connect SE PerformerもWindows用、Mac用があるのでまさに
長崎のシュンさんのWindows環境と東京の僕のMac環境ピッタリです。

Cubase7側の設定は?

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③Cubase7側の設定

Cubase7側では、2つのVSTプラグインを組み込む必要があってこちらが少し面倒のようです。
ひとつは、遠隔地でのネットワーク接続を確立するおよびコントロールによるオーディオファイルのやりとりをするためのVST Connect SE。

もうひとつは、東京側で録音したギター以外の各トラックを再生し、それをミックスした音を長崎へ送るためのVST Connect SE Cue Mixの設定。

そろそろわかりにくくなってきましたが、設定方法は別にしてCubase7側には
オーディオファイルのやりとりをするためのVST Connect SE
ミックスした音を送るためのVST Connect SE Cue Mix
という2つのプラグインの設定が必要だということです。

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Cubase7の遠隔地レコーディングここが凄い!!!

楽曲毎のトラックに遠隔地から直接録音できる

④この設定を終えて接続すると、まずCubase7側(長崎)で、Log InボタンをクリックするとKey番号が自動生成されます。
それをギターを入れる東京側に伝えて東京でVST Connect SE Performerに入力すれば、Cubase7側で作成した楽曲の環境に同時に
接続されるということです。
これも、凄いですね。
長崎にあるPC上のマルチトラックのレコーダーに東京からシールドをさして双方でモニターできる環境がこれだけで出来たということですね。

遠隔地からCubase7側の音量バランスを調整、クリック音エフェクトを利用できる。

⑤ギターを弾く東京側では自分のオーディオインターフェイスから長崎のPCから再生されるオケと自分のプレイをモニタリングすることが可能です。
ここが、凄いのですが、バッキングのトラックと自分の音の音量バランスを調整したりEQ、コンプ、リバーブなどを利用することができます。またギターを入れる側の操作でVST Connect SE PerformerにあるMetroというボリュームを上げると、プロジェクトと同期する形でのクリックを聴くことも可能
まさに、1つの音楽作成環境を共有して同時進行で音楽を制作することが可能になりますし、Cubase所有側が不在でも(Cubaseを立ち上げておけば)ギターを入れる側からCubaseのコントロールができるということですね。
ファイルのやりとりであればこのような事は絶対できません!!

数倍いやもっと効率がはかどること間違いなし

作成しながら調整することが可能になれば、数十倍も効率があがること間違いなしです。
オケの受け渡し→ギターの録音→録音したギターファイル渡し→DAWでミックス→ファイルを送って確認
と延々とこの矢印が続いてゆきます。
これが同時にモニタリングできる所が凄いです。

スカイプなみの機能提供

また、接続されたマイクやPCにビデオカメラでスカイプみたいに同時に画面を見ながら制作ができます。
これによってCubase7に指示してリアルタイムでミックス音の調整も可能になって来ます。
これもファイル転送では無理ですね

レインシーの問題なし!?!

レイテンシー(音声遅延)の問題はどうでしょうか?
これも、本当にレイテンシー(音声遅延)を逆手に取って上手い解決方法を考えています。
PC上でのレイテンシーはPCの性能やASIOドライバの開発によって殆ど問題がなくなりました。
ネットワークのレイテンシーはどうでしょうか?
これは、当然なら発生するのですが
結論からいうと、レイテンシー(音声遅延)による演奏関係の問題は発生しません。
???

ココがVST Connect SEのスゴイところは
Remote Delay Secondsというパラメータがあってがデフォルトで1秒に設定されています。
つまり、Cubase7は自分のPCでもスタートボタンを押してから実際に音が 聴こえるまで1秒待たされる仕組みになっています。
その間にギターの音が戻ってくるから、聞いた上ではズレが生じないですむようになっています。

数百msecの遅れは気になるけど1秒遅れて届けば完全にその間にレイテンシーはその時間の中に入り組むので全く気にならない
まさに逆転の発想です。

脱帽しました。

更に楽曲作成の手順が標準化されてワークフロー化できれば、初めて作成する人も設定などの問題も解消されるかもですね。

遠隔地レコーディング機能がVSTで搭載できるDAW Cubase7がテクノロジーで一歩先行した感がありますね。

まさに、使ってみたいアプリケーションですね。

 

参考記事
Cubase7は遠隔地の知人と一緒にレコーディング出来るらしい

Cubase7の遠隔地レコーディング機能ってどうよ?

Steinberg(スタインバーグ)社が「VST Connect Pro」を発表

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