70年代前半、東海岸から登場したアメリカン・ハードロックの新世代

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1970年代初頭、イギリスのロックはハード・ロックやプログレシヴ・ロックに代表されるスケールの大きなロックが主流でした。

そしてアメリカと言えば、レイドバックしたヒッピーによるシンガー・ソングライター、もしくはカントリー・ロックというのが一般的なイメージでした。

アメリカにももちろん、ハード・ロック・バンドが存在しないわけではなかったのですが、イギリスのバンドと比較してコンセプトにドラマ性がなく、カリスマ的なフロントマンや名物ギタリストなどがいないこともあり、強い個性をアピールすることが出来なかったように思います。

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キッスやエアロスミスの登場

そんなアメリカでもガツンとくるハードロックを欲していたし、その需要に応える下地も徐々に出来上がりつつあったのです。

そこへ登場したのが、キッスやエアロスミスといったバンドでした。

グラムなメイクや悪魔信仰を加えたような一見、イギリス風な演出を施したり(キッスがそうですね。)あるいは中世の欧州風な様式美を取り入れてみたり・・・

サウンド的にはちょうど60年代のブリテッシュ・ビートにリフ主体のロックサウンドで自らの境地を築きあげてきたのでした。

デトロイト・ロック・シティ:キッス

キッス(KISS)は、1973年1月にアメリカで結成された、ハードロックバンド。

特徴的な白塗りの化粧と奇抜な衣装でストレートなロックンロール~ハードロックを演奏する。巨大なロゴを中心にした大規模なステージセットで、当初より炎やパイロテクニクスを多用することでも有名。彼らのファンは、キッスアーミー(KISSARMY)と呼ばれる。

キャッチフレーズは、「You Wanted the Best!? You Got the Best! The Hottest Band in the World, KISS!!(最高を求めていただろう!? お前は手に入れた! 世界一熱いバンド、キッス!!)」であり、1975年のライヴから現在にかけて、オープニングアナウンスとして使用されている。来日公演でよく使う言葉は「アナタハサイコー」

シングル、アルバム総売り上げは1億1000万枚にのぼる。

アメリカン・ロックの雄、エアロスミス

1973年デビューのエアロスミスは、アメリカ東海岸出身のハードロックバンドです。

エアロスミスの長いバンドの歴史の中で、第一次のピークは、1976年の全米ツアーが開始され、彼らの出世作となった『ロックス』がリリースされたのもこの年で、「ロックス」は全米アルバムチャートで3位を記録し、文字通りアメリカン・ハードロックのトップランナーとして、ハード・ロックを牽引するバンドに成長していきました。

↓↓今なお現役のエアロスミス。ユーチューバー、HIKAKINとのコラボ。

活気を帯びたアメリカン・ロック

東海岸に端を発したアメリカン・ロックの波はやがてシカゴからチープトリック、デトロイトからはデッド・ニュージェント、テキサスからはZZトップ、カナダからはハートなどのバンドが台頭するきっかけを作ったと言えるでしょう。

この大きな波は、パンクロック以降、斜陽に向かうイギリス勢のバンドにとって代わりることになるのでした。

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