「レット・イット・ビー」と「明日に架ける橋」の共通点とは!? ※レット・イット・ビー、ギターソロタブ譜付!

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※YouTubeのタブ譜で弾こう!シリーズと連動しています。ビートルズのレット・イット・ビーのギターソロ部分のタブ譜をご覧いただけます。


ビートルズ風
※レット・イット・ビー、ギターソロ模範演奏です。

1960年代後半から1970年に活躍した二つのグループ。

一組はザ・ビートルズ。そしてもう一組はサイモン&ガーファンクル
音楽スタイルも音楽ジャンルも違うこの二組のグループにある共通点がありました。

それぞれの代表曲の一つに共通項を見いだせることができます。

ビートルズの代表曲、「レット・イット・ビー」
そしてサイモン&ガーフアンクルの代表曲である「明日に架ける橋」

ゴスペルへの接近

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この名曲である2曲の共通点は「ゴスペルへの接近」という点であるかと思います。

ゴスペルとは一体どんなジャンルの音楽なのでしょうか!?

ウィキペディアを引用すればこんな解説で公開されています。

ゴスペル(Gospel music)は、アメリカ発祥の音楽の一ジャンル。元来はキリスト教プロテスタント系の宗教音楽。ゴスペルは英語で福音および福音書の意。ゴスペルソング、またゴスペル音楽(ゴスペルおんがく)ともいう。

奴隷としてアメリカ大陸に連行されたアフリカ人は彼ら独自の言語・宗教などをいっさい剥奪された。その苦しい状況下で、彼らのうちのある人々は、救いを与えるゴスペル(福音)と出会い、個人的なキリスト教への改心を経て、神に彼ら独自の賛美をささげるようになった。こうしてアフリカ特有の跳躍するリズム、ブルー・ノート・スケールや口承の伝統などとヨーロッパ賛美歌などの音楽的・詩的感性が融合してスピリチュアル(黒人霊歌 negro spiritual などとも言う)という現在のゴスペルの基調となる音楽が生まれた。後年になってジャズやロックなど様々なジャンルと結びついてその音楽性は今も進化し続けている。

日本では宗教の関係などで、ほとんど身近でないゴスペル音楽ですが、アメリカや海外などでは、礼拝時に歌われたりなど身近な存在なのかも知れません。日本では1990年頃にちょっとしたブームがあり、主にアカペラという形態で広がりましたので、一般的にはアカペラ=ゴスペルという図式かと思います。

レット・イット・ビーにみるゴスペル要素

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ではビートルズの代表曲「レット・イット・ビー」をみてみましょう。こじつけと言われればそれまでなんですけど。笑

「レット・イット・ビー」の印象的なサウンドにキーボード奏者であるビリー・ブレストンのオルガンによるプレイがゴスペルフィーリングを醸し出しています。当時、少なくともわたしが初めて「レット・イット・ビー」を耳にした中学1年生(既にビートルズは解散していましたが、、、)の時でさえ、ゴスペルというジャンルの音楽を知らなかったのに、(教会の讃美歌をイメージし、教会で歌われるグスペルクワィア(聖歌隊)を連想したものでした。

その点に注目して改めて「レット・イット・ビー」の動画をみてみましょう。
1分50秒あたりからビリーブレストンの印象的なオルガンプレイに注目です。

いかがでしょうかこのわずか数秒のオルガンプレイで教会やゴスペルを印象づけているのですからこれは凄いものです。長いインプロベーションで聴衆に訴えかけるスタイルも素晴らしいのですが、わずか数秒のフレーズで曲を印象づけるという編曲手法もこれまた素晴らしいと思います。

それはさておき、詩に注目しますと、聖母マリアが歌詞に登場します。作詞はポールマッカートニーです。
ポールマッカートニーの歌詞はポジティブなものが多いような気がするのですが、「レット・イット・ビー」に関しては聖母マリアが登場したり、苦悩の解決がテーマにあるようです。

ウキィベティアなどの複数の解説をみても、ポールマッカートニーがゴスペル風に曲を仕上げることを考えていたというのは事実のようです。実際、前述したキーボード奏者のビリーヴレストンに(ゴスペルっぽくするにはどうしたらいいのか?)とアドバイスを求めていたとのことです。それがあのゴスペル風のオルガンとビートルズメンバーによるコーラスワークに反映されたのでしょう。

明日に架ける橋にみるゴスペル要素

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’明日に架ける橋’はポール・サイモンがゴスペルの影響下で書いた曲であるというのは、有名な話です。

ではこの’明日に架ける橋’を少しばかり解説してみましょう。(偉そうに・・・すみません。^^;;)

「明日に架ける橋」は、サイモン&ガーファンクルが1970年に発表した楽曲でサイモン&ガーファンクルにとって全米1位獲得のシングル曲で、最大のヒット曲となっています。ウィキペディアによれば、2004年に『ローリング・ストーン』誌の「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」で47位となっており、サイモン&ガーファンクルのみならず、ポップスソングの中でも名曲の1曲であるということが言えるでしょう。

ラリー・ネクテルの清らかなピアノで始まる印象的な曲で、アート・ガーファンクルの独唱が素晴らしく、またその歌詞は要約すると、友情のために身を投げ出すこともいとわないというもので、メロディ、歌詞とも共感を呼び、世界中で同名のアルバムも含め大ヒットしたのです。

では聴いてみましょう。

いかがでしょうかやはりゴスペルの壮大な力強さに通じる楽曲に仕上がっていますね。

当時の時代背景

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1970年代の特にポップス・ロックや若者文化に目を移すとこの2つの名曲(レット・イット・ビー、明日に架ける橋)が生まれた土壌が見えてくるような気がします。

映画の世界では、主人公が最後には敗北する形で終わる’明日に向かって撃て!’や’いちご白書’がヒットしています。私も子供だったのでリアルタイムで観たわけではありませんが、時代背景的には内相的ムードがとりわけ若者世代に少なからず蔓延していたのかも知れません。

ベトナム戦争の泥沼化、学生運動の挫折、60年代の陽気なヒッピー文化の終焉・・・もはや若者がそれまでのような楽天的でハッピーでいられなくなっていたというのが1970年の始まりであったようです。

この’レット・イット・ビー’と’明日に架ける歌詞’はこの年を象徴する曲となり大ヒットしたということが言えるのではないでしょうか・・・

そしてロック・ポップス界に目をむけますと、70年代に入りレッド・シェッペリンなど新勢力が台頭します。と、同時に隆盛を極めたビートルズも解散。サイモン&ガーファンクルも活動を停止するに至ります。この2大グループが音楽の旅での終焉がともにゴスペルに接近したという偶然にも出来すぎた事実。

音楽は音を楽しむもの。しかし、たまにはこのように1曲を掘り下げ時代背景や当時の風俗などを鑑みて思いを馳せればこれはこれでまた面白いもの。これも音楽を楽しむ一つの術なのかも知れません。

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