前回ボーカロイドのことをザクっと書いたのですが、今回はボーカロイドの魅力と可能性を筆者の目線で考察してみます。ボーカロイドは音楽プロデューサーであり、日本JPOP・JROCKに多大な影響を与えた故・佐久間正英さんも注目していました。
自分では歌えないけど曲を完成させられる。
ボーカロイドの魅力という点ではこれにつきるでしょう。多くのボカロユーザーはそこに魅力を感じてると思います。現に筆者がそうですから。
ではボカロの魅力とは一体何なのか!?
この答えとしては、音質や歌い方、例えばビブラートにしてもいろいろなカスタマイズが可能ということですね。ボカロだから同じ声、同じ歌い方じゃなくて、ボカロ使いの方の個性が出ていてよく聴くととても奥が深いし、面白いツールですね。これは使われたことない方に説明するのは非常に難しくて、感性の部分でもあるし実際に使ってみることがボカロを理解する最良の方法ではあるんですね。
これがボーカロイドの声のエデット画面。MIDI入力やDAW DTM愛好者の方はなんのストレスもなくすんなり馴染めるインターフェースとなってます。
声優よりも歌い手のボカロが増えて欲しい
表題のこの言葉は故・佐久間正英氏がサウンドレコーディングマガジンの誌上で語った言葉です。
ボカロは実際の声優さんの声をサンプリングして作られているワケですが、佐久間氏の誌上で語られている言葉をそのまま引用します。まさにボカルで本格的に歌わせたい方の要望を的確に話されておられます。
~サウンドレコーディングマガジン誌上より引用~
「そもそも歌い手さんと声優さんとは声が違うんですよ。声優さんは滑舌が良くて綺麗な声だからソフトな歌い方はできるけど、強い声は出しづらくて、オケの中に混ぜるとどうしても奥まっていっちゃう。」
まさにこの佐久間さんのコメントはボカロを使ってミックスやった方なら実感することなんですね。バーチャルシンガーとして機械的なヴォーカルを望むのではあれば現在のままのボカロでも良いし、よりリアルな人間系のボーカルに近づくためには、佐久間さんのような意見もある。この両方が満たされるボカロに成長すれば、筆者のような歌がうたえないクリエイターにとっては福音でありますね。今後のボカロの進化、目が離せないですね。
佐久間正英さんの格言
今回、ボカロの記事を書くにあたり佐久間さんが生前、ボカロに取り組んだことが業界では大きな話題になった時があったのですが、佐久間さんの記事がネット上でかなりの数、見受けられます。その中で筆者の印象に残った記事を引用し今日の記事を締めたいと思います。
~佐久間さんがあるブログで語った言葉を引用~
「本来、音楽はお金なんて生まなくていいと思ってるの。
ただライブをやって、こいついいな、と思ったら百円でも
誰かが入れてくれる。
そんな人が増えてくれたら、食べていけるようになるかも
知れない。
それで初めてプロと呼べるわけでしょ。
最初から音楽がお金を生むものと決めているのが変なんだ
よね。」
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