寿です。さてさて、コードとスケールの関係が分かったので、このコードの時はこのスケールをと、機械的に当てはめてゆけば、アドリブは弾けるのしょうか?
答えはノーです。
(プロのギタリストのファンも多いロベンフォード)
コードで使えるスケールが分かってもそれを羅列して弾くだけでは音楽としては成立しません。1つのコードで使えるスケールは非常に多くあります、そしてそのスケールはコード進行によって合うもの、合わないものが出て来ます。
重要なのは、コードの流れにそったフレーズを考えなければいけないということです。
覚えた、スケールを使えるコードで使うだけではなく、
今弾いているコードと次のコードに繋がるようなソロを考えないとゆけないことですね。
でも、そんな事ってアドリブで弾きながら考えながら出来るものなのでしょうか?
という疑問が生まれて来ますね。
次のコードに向かって着地させる。
最も基本的な考え方ですが
今弾いているコードの先のコードを意識してそのコードの変わり目に合わせてフレーズをつないでゆくと非常に奇麗な流れのソロを弾き事ができます。
この事は今まで曲のコピーなどしてた時は全く考えもしなかったことです。
この次のコードに着地という発想は宮脇さんのところでまさに実感しました。
ケーデンスとは
音楽というものは、時間と共に「解決(ケーデンス)」という流れにそって進んで行きます。最も有名な流れはツーファイブといってⅡm7→Ⅴ7→Ⅰ△7のように流れるケーデンスですが、このとき弾いているコードの先に向かって着地させるような感覚でメロディを組み立てる事が非常に重要な事となります。
ツーファイブなどのJazzでよく使われるケーデンスにはある程度、決まりのスケールがあるのでそれは別の機会にご紹介しますが、
基本的なポピュラー音楽の場合では僕が教わったのは、コードの変わり目の頭をそのコードの3度の音につないでゆく事でした。
3度の音がキーポイント
実は先日、お亡くなりになった作曲家の大瀧詠一さんも「メロディのスタートはコードの3度の音からスタートするのがいいと30年も以上前からおっしゃっていたらしいです」
3度の音はそのコードの調(マイナーかメジャー)を決める非常に重要な音なのでそれを頭に持って来て5度やルートなどの安定した音でそのコードの中でフレーズを考えてつないでゆくという方法が最もオーソドックスです。
慣れると、頭の中でコードフォームから3度の音、♭7を経由して5度で着地、などし指板上に見えてくるのですが、これは非常に難しく、相当な反復練習が必要です。
アドリブソロの構成に慣れる練習方法
このような技術の習得には以下の2つの技術を習得しなければなりません。
①前回やった指板上の音とコードフォームからみた押さえている音の度数と指の位置関係をちゃんと把握していること
②1小節の拍数をちゃんと把握しながら弾く事が重要になります。
①の指板上の音をある程度は把握できるようになったら、トライアドといってそのコードを構成する音をちゃんと指板上で把握する事が重要です。
ですのでこの段階においてはメジャートライアド、マイナートライアドにおけるギターの押弦はルート 3度 5度に関してはどこにあるのかを把握しておく事が前提となってきます。
これが、出来ていれば各コードから3度を抜き出して来て3度だけで繋げてみる、
3度→ルート 次のコード3度→ルートや
3度→ルート→5度 次のコード3度→ルート→5度
、、、、、、
また、このルート 3度 5度のトライアドに加えてメジャー7や ♭7、9th、11th
13thなどそのコードで使う事のできる音を経由して複雑化させて目的の音に着地して行く練習をして行く事は非常に効果があります。
さて、ではコードの3度が分かってルートや5度のトライアドと使える音が見えていたらアドリブが弾けるのでしょうか?
正確な拍数の把握が必要
②1小節の拍数をちゃんと把握しながら弾く事が重要になります。
ここが音楽の深いところで、音の配置が分かっているだけではダメで譜割が合っていないとダメということです。
例えば、4分音符でC△7→Dm7とあった場一拍ずつ
E B C G→F A C Dと弾けばコードの変わり目がDm7の3度音であるFで繋がるので大丈夫ですがちょっと譜割変わったり休符が入っただけで非常に難しい技術となってしまします。
拍数だけでなく、それが表拍なのか裏なのかも感じないといけませんね。。。
次回は、この最も難しいと僕が考えている事で、今取り組んでいる、このフレーズを弾く為の実践的なリズムについてご紹介いたします。
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