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ドゥビー・ブラザース|アメリカン・バンド
- 2014/6/19
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- アメリカン・バンド, ドゥビー・ブラザース
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70年代のウェストコーストのロックのバンドを紹介していますが
今日はドゥビー・ブラザース
ドゥビー・ブラザースは数々のヒット曲やアルバムを出しながら
現在まで第一線で活動し続けるグループで
大人数のバンドでメンバーの変遷も多かったので
その中のスター的なミュージシャンにスポットをあててみたいと思います。
リッスン・トゥ・ザ・ミュージック(Listen to the Music)」
ドゥビー・ブラザースは1971年のデビュー
同期のデビューにあの西海岸のロックを象徴するイーグルスがありますが、
70年代を支えた西海岸のロックはともに71年デビューのイーグルスとドゥビー・ブラザースといって過言では無いように思えます。
トム・ジョンストン率いるドゥビー・ブラザース結成
バンド名の「ドゥービー」はマリファナを意味する言葉らしいのですが、
まあ、よくもこんなふざけた名前をつけたものだと思います。
リーダー格はトム・ジョンストン(G,Vo)、
ジョン・ハートマン(Ds)に、パトリック・シモンズ(G,Vo)、デイヴ・ショグレン(B)を中心に結成
カントリーやサザンロックのテイストをもちながらもファンク色を取り入れた楽曲がヒットしました。この時期の代表曲としては
リッスン・トゥ・ザ・ミュージック(Listen to the Music)」
Listen to the Music
そして、73年の大ヒットしたアルバム
『キャプテン・アンド・ミー(The Captain and Me)』から
「ロング・トレイン・ランニン(Long Train Runnin’)」、
「チャイナ・グローブ(China Grove)」が立て続けにヒット。
ジェフ・バクスターの加入とトリプルギター
75年にはスティーリー・ダンのジェフ・バクスターの加入でトリプルギターとなり
名実ともに西海岸のギターバンドとして君臨しました。
爆発的なヒットを飛ばすのはこの後のトム・ジョンストンの脱退、
マイケル・マクドナルド加入時期になりますが、
ギター弾きの個人的にはこのあたりのトム・ジョンストンの豪快なギターリフ、パトリック・シモンズの職人技のギター、ジェフ・バクスターの変幻自在奇想天外なギター
この3人の個性的なギターバンドの時が好きでしたね〜
AORと西海岸ロックの終焉
マイケル・マクドナルド加入によりバンドの方向性は大きく変わりました、
AORバンド化とグラミー賞受賞です。
1978年のアルバム『ミニット・バイ・ミニット(Minute by Minute)』から
トム・ジョンストンが脱退し
スティーリー・ダンのツアーメンバーだったマイケル・マクドナルドが正式加入しました。
流石にこのアルバムは今までのドゥビー・ブラザースのファンは違和感を感じたと思います。
『ミニット・バイ・ミニット(Minute by Minute)』の中の
「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」は楽曲で全米1位を獲得し
グラミー賞の最優秀ポップ・ボーカル賞、最優秀楽曲を獲得しましたが、今までのギター色は影を潜めキーボードアレンジを中心とした洗練されたAOR色の強いものへと変化しました。
The Doobie Brothers “What a Fool Believes” ’81 Live
ドゥビー・ブラザースのAOR化の流れはニューヨーク(東海岸)のスティーリー・ダンの影響を強く受けたジェフ・バクスターとマイケル・マクドナルドの影響を受けたと思われます。
そして、素朴なカントリーやブルースやR&B色の強かったウエストコーストロックの
AOR化流れは、ドゥビー・ブラザースを飲み込み
ボス・ズキャッグスやTOTOに受け継がれ、商業的なロックへと揶揄されながらも発展してゆくきます。
しかし、同時期に西海岸の雄と言われた
イーグルスはその最もヒットした楽曲「ホテル・カリフォルニア」の中で西海岸ロックを飲みこんでゆくスティーリー・ダンの商業主義ロックをを風刺したのは有名です。
宴に集まった滞在客らが鉄製のナイフで刺し付けるものの決して殺すことのできない
「その獣(けもの)」(the beast )とは何のことを指すのか?(これは、歌詞のsteely knives(複数の鉄製ナイフ)がスティーリー・ダンを、the beastが音楽業界を指し、スティーリー・ダンをもってしても商業主義の音楽業界に立ち向かえなかったと揶揄している節がある。
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