【イーグルスのギター】の魅力
今日はイーグルスのもう一人のギタリスト ジョー・ウォルシュについて。
寿です。今日はホントに寒い1日でした。
岐阜まで出張だったんですが、飛驒山脈が見える所で、電車おりるとホント寒くて。。。。
そうのこうので記事が遅れてしまいましたが
先日イーグルスのギタリストのドン・フェルダーの奏法の分析を書いたので、もうひとりのイーグルスのギタリストのジョー・ウォルシュについて書いてみようかと思います。
ジョー・ウォルシュの加入によって完成した「ホテルカリフォルニア」
イーグルスといえば「ホテルカリフォルニア」
イーグルスの5枚目のアルバムにあたるこの同名のアルバムは
ビルボード誌のアルバム部門で8週連続全米第1位、1976年グラミー賞最優秀レコード賞を受彰、全世界で2,000万枚以上を売り上げている70年代のロック史に残る名作となりました。
何度かのメンバー交代をしてきたイーグルスですが、この名作「ホテルカリフォルニア」をリリースした時のメンバーがこのメンバー
グレン・フライ(Guitars, Keyboards, Vocals)
ドン・ヘンリー(Drums, Vocals)
ランディ・マイズナー(Bass, Vocals)
ドン・フェルダー(Guitars, Vocals)
ジョー・ウォルシュ(Guitars, Keyboards, Vocals)
一番下に書いてあるのがジョー・ウォルシュ
彼はいきなりこの「ホテルカリフォルニア」の制作からメンバーに加入しています。
そもそも、ジョー・ウォルシュはジェームスギャングというバンドでヴォーカル&ギターとしてのスタープレイヤーでソロでもヒット曲を持っていました。
そのジョー・ウォルシュがイーグルスに加入するとは誰もが驚いたのではないかと思います。
前作の1975年発表の「呪われた夜」がアルバムチャートのトップになって1年、スターダムに上りかけたイーグルスに、ハードロック色の高いジョー・ウォルシュの加入は音楽性においても相容れない。
またジョー・ウォルシュの人気も高ったため割と地味なメンバーの多かったイーグルスはジョー・ウォルシュのバンドになってしまうのではとさえ言われた程でした。
【イーグルスのギター】ジョー・ウォルシュの個性
しかし、結果はこの「ホテルカリフォルニア」のアルバムが爆発的に売れたことが証明しました。
ジョー・ウォルシュの加入により「ホテルカリフォルニア」のアルバムの中に今まで観られなかったハードな曲調と今までのカントリーやバラード、そして「呪われた夜」の延長にある「ホテルカリフォルニア」など非常に多彩で音楽性の高い作品が集まったのもこのアルバムの特長でしょう。
駆け足の人生- Life in the Fast Lane
暗黙の日々 – Victim of Love
このハードロックは
まさにジョー・ウォルシュの加入が無ければ存在しなかった曲でしょう。
ジェームスギャング時代のヒット曲WALK AWAYを持ち込むジョー・ウォルシュ
ジョー・ウォルシュは最も影響を受けたギタリストとしてデュアン・オールマンを挙げています。「自分は彼が遣り残した事を遣っているに過ぎない」とインタビューで語っています。
彼はこの2曲にデュアン・オールマンの影響をまざまざと見せつけるスライドギターを取り入れていますが、そのスライドギターが凄いの一言。
歪んだ音ですが非常に空間的を飛び回るごとく広がりのあるギターを弾いていて曲の雰囲気を形作っています。
その後のアルバム「ロングラン」においても素晴らしいスライドギターを聞く事ができます。
ソロアルバム『ロスからの蒼い風』からOver and Over
ポップで軽快なメロディ ハードロックとウエストコースト風の爽やかなポップス ここにもジョー・ウォルシュの二面性が出ている。
また、「ホテルカリフォルニア」の中の曲で意外だったのが、ピアノとハーモニーの美しい3拍子のワルツ調の曲「お前を夢みて – Pretty Maids All in a Row」
この曲はジョー・ウォルシュの作品であり彼のボーカルです。
曲の中に4小節ほどのキャッチーな耳にのこるリードギターがはいっているのですが実はこの音はシンセサイザーでギターの音を出していたというのが後からわかりました。
これもジョー・ウォルシュの茶目っ気のひとつかもしれません。
そして『ロスからの蒼い風』このアルバムはジョー・ウォルシュがイーグルスに在籍中に出したソロアルバムで大ヒットしたアルバムでもあります。
が彼の音楽性の広さに、驚かされたと同時に非常に耳あたりの良い、ポップな面もあって僕のお気に入りのアルバムです。
ホテルカリフォルニア ギター史に残るツインリードの名演
そして、やっぱりジョー・ウォルシュの加入によってイーグルスはギターバンドとしての知名度を不動のものとしました。
ジョー・ウォルシュとドン・フェルダーの2枚看板のリードギターは当時、ツインリードと呼ばれ、ギターのメロディラインのハーモニーをうまく曲の中に取り入れ、ライブでのギターの掛け合いによるバトルは当時のギター小僧達を熱狂させました、
Hotel California (2013 Remaster)
(イーグルスといえばやはりこの曲 そしてイーグルスがギターバンドであることを証明した曲でもあります。)
特にドン・フェルダーとの掛け合いによるホテルカリフォルニアのエンディングはギター史に残る名演と言われています。
ホテルカリフォルニアのギターソロにおいてはジョー・ウォルシュのパートはソロの後半部分になりますが、ドン・フェルダーもそうなんですが、ジョー・ウォルシュのパートはそれに輪をかけてコピーのニュアンスが難しいギターソロです。
ホテルカリフォルニアのギターソロ
ドン・フェルダーの緻密な構成のソロに対してジョー・ウォルシュはエキセントリックでトリッキーな技を組み込んだソロで応戦します。
フェルダーのソロの終わりのフレーズをそのまま弾くと思いきやダブルノートチョーキングのウネリとリズムの速さを倍にして自分のソロに引込んでゆく構成は破天荒に見えてもよく考え抜かれています。
また、その後に出てくるホイッスルグリッサンドや2音チョーキングはジョー・ウォルシュならではのトリッキーな技と言えますね。
そして、最後は1つのメロディになってエンディングに向かう盛り上げ方は素晴らしいとしかいいようがありません。
学生時代ホテルカリフォルニアはバンドで演奏するチャンスがありました。
運良く?ジョー・ウォルシュのパートを演奏する機会に恵まれましたが、やっぱりそのトリッキーな技に苦労したのは言うまでもありません。
余談ですがビートルズのリンゴ・スターはウォルシュの義理の兄にあたります。
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