DAW DTM制作者・愛好者の方、あるいは作曲をされる方は「カノンコード」はお馴染みかも知れません。今回はカノンコードの黄金の響きに迫ってみます。^^
↑この方がヨハン・パッヘルベルさん。
カノンコードとは!?
ドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベルのカノンに出てくるコード進行のことで、別名「カノンコード」J-POPをはじめ広くヒット曲では多用されているコード進行ですね。
バッヘルベルのカノンは音楽の時間に誰もが聴いたことがあるハズです。この動画を見れば「あああ、、」とうなずけるハズですね。^^
いかがでしょうか!?見事にカノンコードであの曲、この曲が弾けてしまうんですよね。^^
カノンコード基本形-ハ長調
| C | G | Am | Em | F | C | F | G |
↑これです。
この進行がカノンの基本形と言われています。
カノンコードって非常に心地よく響き安定感のあるコード進行ですね。なにしろバロック期の大昔から現代に至るまで多くの曲が生まれてますし、裏をかえせば多くの作曲家に愛されてきたコード進行と呼べるでしょうね。筆者も大好きですよ。カノンコード!!時に創意工夫が足りないことの代名詞のようにも言われますが、、、汗
AKB48のヒットチューンはカノンコード進行が実に多い!
AKB48の曲はAKB48が好き嫌いに関わらず非常に耳障りの良い万人受けするメロディ。良曲が多いですね。これは商業的に売らねばならぬのでしょうから、当然曲も万人受けする良曲が企画の段階から検討されるのでしょうね。だからなのでしょうか、、カノンコード進行が多いですね。サビがカノンコード進行ですよ♪ リズムは70年後半のディスコサウンド。
曲目は「恋するフォーチュンクッキー」
この曲、良曲ですね。というか(よく出来た曲ですね!!)
ご意見はあるでしょうが筆者の独断と偏見(笑)でこの曲を分析してみましょう。
まずはとりあえず聴きましょうか。^^
↑「カモン、カモン、ベイビー!」だなんてもろ80年代のディスコチックでイイですねぇー!
サビに注目してください。これモロ、カノンコード進行です。
さて番外編でここでメロディを作る上での現代風のテクをご紹介しましょうか!?
ファの音を使わない
筆者もいろいろ調べたりして教えてもらったことなんですが、ここ数年のトレンドで「ファ」の音を使わない特徴的な音階がどうも流行りのようなんです!
楽典的には筆者も難しくてよく解りませんが、、、
コールドプレイやサカナクションなどクールなバンドがこの音階を好んで使っているのだとか、、、ナルホド、、この雰囲気ですね。この点、気をつけて作曲に取り入れてみてはいかがでしょうか、、、新しい自分のカラを破った作曲ができるかも知れませんね。
コメント
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寿です
面白いところに目をつけましたね!!
>「ファ」の音を使わない特徴的な音階がどうも流行りのようなんです!
ファを使わないということはCメジャーキーコードの時ですね。
実はファを使わない音楽が流行りといよりも西洋の古典音楽ではファを使わないのが原則となっています。
理由は2つあります。
①Cコードにとってファ(F)の音はアボイドノートと言われ
Cの構成音であるド ミ ソのなかのミと半音でぶつかりメロディを濁らせる
音となるので使いにくい音となります。
②Cコードにファを入れるとファから数えて
ファ ソ ド ミ という構成音となりこれはサブドミナントのFコードの
ファ ラ ド ミの構成音と非常に近い音となり、トニックであるCの特徴である安定性を損なうため
ですので、通常はメジャーコードではファの音に当たる
Ⅳは入れないでメロディを作るのが原則です。
但し、ファの音を8分音符以下で次の音(ミやソ)につなぐ
経過的な音として使うことは十分できます。
ファの音(アボイドノート)は長く伸ばさなければ利用できる音です。
ジャス的な解釈は別として
クラッシックもPOPSもコードで伴奏しながら、メロディーを演奏する曲を作曲するのでであれば
メロディーというのは好き勝手には作れず、なんらかの和声法に従ったコードの中でメロディを作ってゆくこと
とになります。
AKBのメロディも変なひねりをいれず、無理なく進行に乗っているのはそのせいです。
メロディの音の数が多ければいいというものではなくコードの進行という大きな
流れの中で韻を踏むようなメロディを作ってゆくのがポイントとなるでしょうね。
そういった意味ではコードの流れという意味でベースの動きも非常に大切です。
カノンは完成された和声法と旋律作法でできているので、お手本となるでしょうね。