オフコース VS ボストン、イーグルスへのオマージュ!?
- 2014/3/2
- 02 長崎音楽日記
- イーグルス, オフコース, ボストン
- 3 comments
長崎管理人のシュンです。
本日の記事のタイトルでおもわずニヤついた方は、相当なオフコースファンであることでしょう。
まずはオフコースをご存じない方へ簡単に略歴を・・・
(オフコース)
日本のバンド。最初は小田和正と鈴木康博のフォーク系ユニット。その後、ギターの松尾一彦、ベースの清水仁、ドラムスの大間ジローが加わり、バンドサウンドとなる。
これを契機にヒット曲を連発し、日本のミュージックシーンにおいて時代を代表するバンドへと成長する。
79年、バンド形式になる「Three and Two」というアルバムがリリースされる。
このアルバムに収録されている曲に8分を超える「SAVE THE LOVE」という曲が収録されていまして、当時、この曲がボストンのやはり名曲「Don’t Look Back」に似ている!という噂がコアなファンを中心に話題になった時期がありました。
(似ている!?曲 )
ここでわがボストンの登場です。ボストンの曲に「Don’t Look Back」という曲があります。ギターオーケストレーションが実に心地よくボストンサウンドの代名詞的な曲です。
そしてオフコースの「SAVE THE LOVE」という曲。
聴き比べると非常に興味深く面白いことに気がつきます。両曲とも長いのですが、良曲ですからまずはお聴きください。聴き比べてください。
↓こちらボストンの曲(Don’t Lock Back)
↓こちらがオフコースの曲(SAVE THE LOVE)
http://youtu.be/m7sGp2WnCng
いかがでしょうか!? 世の中には似ている曲は数多くあります。このオフコースの曲もそうですね。
さて、ここから筆者の見解を書いてみましょう。
(オフコースの新しい展開を拓いた。同時に新しいファンを獲得)
バンド形式になるまでのオフコースは日本のカーペンターズとも呼ばれ、美しいコーラスワークと小田和正のハイトーンボイスが魅力のフォークディオでした。それが、この「Three and Two」以降、バンド形式に変わり小田和正のハイトーンボイスもより活きる結果につながり、メンバー全員がコーラスワークをとれそれぞれが歌えるという点がオフコースサウンドの大きな魅力になりました。単純なユニゾンではなく3度トーンのヴォイシングなど見事なコーラスワークはオフコースの最大の武器であり魅力でした。
バンド形式になるまでは、美しい曲を見事なハイトーンボイスとコーラスワークで聴かせるフォークディオでしたが、ヒット曲に恵まれず地味な存在。このままではやがて音楽界から消えてしまう。。。そんな危機感があったかも知れません。おそらく試行錯誤があったことでしょう。バンド形式にし、サウンド面でも大きく舵を切ったことが結果、オスコースの大きな成功へ結びついています。
(メジャーとマイナー)
オフコース自身も認めている(!?)通り、ボストンの(Don’t Lock Back)に触発され書いた曲であるようです。しかしながら、オフコースならではのコーラスワークの妙、ギターワーク、ハイトーンヴォイス。約8分の大作という点でもオフコースの魅力を十二分に投影した曲に仕上がっており楽しめます。コアなファンの間では結構人気の曲であるのもうなずけます。
で、興味深く感じたのが、オフコースの(SAVE THE LOVE)はマイナー感がありますね。かたやボストンの(Don’t Lock Back)はバリバリのメジャーなアメリカンプログレな雰囲気の曲です。聴き比べると面白いものですね。ギターワークにしても鈴木康博と松尾一彦のツィンギターが心地よいボストンばりのプレイを展開しており楽しめました。
(小田和正 VS 鈴木康博)
オフコースはメンバー全員が作詞・作曲できる点も特徴でしたが、オフコースのアルバム主な曲は小田和正が大体6割で鈴木康博が約4割くらいの比率でこの二人の手によって書かれています。小田和正の作る曲はバンド形式にとらわれない美しい旋律のテーマを持った曲であり、鈴木康博の方はバンド形式のロック志向に近いものがあり、一聴して、小田の曲、鈴木の曲の判別が出来るほどの違いがありました。で、今回取り上げた「Three and Two」のアルバムは推測ですが、鈴木康博のやりたかった曲の集合体ではなかったかと思います。(SAVE THE LOVE)にしても鈴木康博がメインボーカルをとってますしね。その後、鈴木康博はオフコースを脱退することになるのですが、なんとなく心情がわからなくもないかな。。ってとこです。まあ、(両雄並び立たず)の格言がオフコースにも当てはまったということでしょう。
(イーグルスへのオマージュ)
オフコースの曲に(哀しき街)というバラード曲があります。筆者は数あるオフコースの曲の中でもベスト3にあげたい名曲であると思います。
ボーカルのハイトーンヴォイスはもとより、複雑なコーラスワーク。サックスをフューチャーしそれに時折、ギターが絡む。見事なアレンジ。このメロディラインは・・・!
イーグルスの(king of hollywood)に似ている! そうなんですねぇ、、あのイーグルスの隠れた名曲、(king of hollywood)ですよ。
オフコース自身もイーグルスに触発され作った曲であるとのことのようで、筆者はこのオフコースの(哀しき街)はイーグルスへのオマージュであると好意的にとらえています。逆を言うと当時、オフコースの人気は絶大なものがあり、そんな日本のトップランナーのバンドでさえもイーグルスのサウンドに憧れ触発され、曲を創り発表した。結果、バンドとしてオフコースのベストテイクになった(哀しき街)はイーグルスへのオマージュであったと考えたい!絶対に!
↓では聴いてみましょうか!こちらがオフコースの(哀しき街)
http://youtu.be/f3cBHkEM-nU
↓イーグルスの名曲、(king of hollywood)
いかがでしょうか!?
バンド時代のオフコースは結構おすすめです。当時は女の子のファンが8割でしたから、公にオフコースのファンである!ということを公言できませんでしたが、時がたち改めてオフコースを聴きなおしてみて、さすがに一時代を作った日本のバンドのアイコンでもあったオフコースの魅力を再認識した次第です。
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コメント
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オフコースは「Three and Two」からの路線が間違いなくメジャーバンドへの道になりましたね。
ギターサウンドはボストンそのものですが、上手く日本の昔ながらのフォークファンにも取り入れられる工夫がされているアルバムですね。
このアルバムの曲「その時はじめて」という曲、ラリーカールトンを意識してたギターが随所に弾かれていて、多分、松尾さんのギターだと思いますがいいですね!!
返信ありがとうございます。
武道館LIVEのDVDをたまにみますが、松尾一彦さんのギターがロックテイストでやはり良いですね。
オフコースの「哀しき街」は、イーグルスの「I Can’t Tell You Why」にも似ているなあと思っています。
「We are」は名盤ですね。何年たっても色あせません。