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オズモンズとジャクソン5(ジャクソンズ) その光と影
- 2013/12/31
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- オズモンズ, ジャクソン5
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長崎管理人のシュンです。
12月31日・・・ついに2013年も終わります。
さて、今日は70年代の音楽界を彩ったアイドルグループのご紹介をしてみましょう。僕はこの手のアイドル系の音楽も大好きなんですねぇ~。。。
アイドルとくれば当然ルックスが最優先!ですよね。しかし、海の向こうのアメリカやイギリスを中心としたヨーロッパでは実力を兼ね備えたアイドル達が活躍してたんです。元をたどれば初期のビートルズもアイドルでしたし、50年代のロックの帝王、エルビスプレスリーだってアイドル。その後、音楽的にも成長を遂げてロックやショービジネスの世界へ多大な貢献をすることになるのです。この辺はやはり日本のアイドルとはちょっと違いますかね。
当時は特にアメリカはショービジネスの本場であったわけでアイドルであってもそれ相当の音楽スキルが要求されたと思うのですね。そうでなければ、厳しいショービジネスの世界では通用しなかったと推測するワケです。だからこそ、アイドルの彼らも歌や楽器、あるいはステージパフォーマンスを訓練し練習しスキルをあげて行ったのではないのだろうか・・・僕はそう分析する次第なのです。
さて、ではアメリカの二大アイドルグループをご紹介しましょう。
(ザ・オズモンズ)
兄弟で結成されたグループで、ビルボードに数々のヒット曲を送り込む。オズモンズは端正なルックスはもちろん申し分ないのですが、ハーモニーの美しさ、歌のうまさはさすがアメリカのアイドルグループですね。彼らを一躍スターダムにした曲が「ワン・バッド・アップル」これはビルボードで一位を獲得してます。ソウルフルで黒人のソウルのノリとまた違ったいわば「ホワイトソウル」みたいな趣。メロディもイイですね。ハーモニーも実に美しく素敵でした。「ワン・バッド・アップル」のヒット後、彼らはロック路線へ・・・
そしてリリースされた「クレイジーホース」タイトでなかなかガッツのあるロックサウンドを聴かせてくれてます。ベースの人はイイ声してますヨ。^^
↓では聴いてみましょうか。
その後、プログレシヴロック的なトータルアルバム「ザ・プラン」をリリース。このアルバム僕の姉が所有してました。全曲、彼らの作詞・作曲にプロデュース・・・ビートルズ風のボーカル処理の曲やゴスペル、バラード、ソウルを下敷きにした彼らの音楽性の高さを感じました。
その後、あまりに器用すぎたのかその後、迷走をはじめます。再び、ソウルへの接近。。。この時期に「愛ある世界を求めて」というシングル曲がリリースされました。アルバムからのシングルカットされた曲でしたが、このアルバムは良かったですね。まさにオズモンズのソウル&R&Bでした。しかしながらアイドルからの脱皮は難しいもの。いつしかショービジネス、音楽シーンの表舞台から去っていきました。
現在の近況は分かりませんが、メンバーで1番人気のダニーオズモンドはその後も、スマッシュヒットを飛ばすなど地道ながらも活動をされておられるようです。マイケルジャクソンの初来日においては、裏でダニーオズモンドの協力があったことを何かの音楽雑誌で読んだ記憶がありました。
(ジャクソン5→ジャクソンズ)
オズモンスが白人ソウルコーラスグループならば、こちらは本家本元の黒人ソウルコーラスグループ。主にR&B、ソウル、ファンクと大人顔負けのパフォーマンスを繰り広げ、後期にはディスコサウンドへ。こちらはアイドルでありながら、しっかりと実力者グループとして認知されていましたね。特に声変わりの前のボーイソプラノのマイケルジャクソンの透き通る歌声は美しく、またグループの顔でしたね。「ABC」や「帰ってほしいの」「ベンのテーマ」など印象深く心に刻まれていますね。
↓では聴いてみましょうか。僕はこの曲が大好きなので、あえてマイケルのピンで歌ってる「ベンのテーマ」にしました。これ映画の主題歌だったんですね。
いや~、うまいですね!やっぱり。おそらく10代前半のマイケルだと思うのですが、表現力も抜群ですね。
オズモンズがR&B、ロック、ソウルと迷走していたのと対照的にジャクソン5(ジャクソンズ)は一貫してR&B、ソウルと順調に成長していきましたね。黒人のみならず白人にも受け入れらてた圧倒的な実力とパフォーマンス。グループ名をジャクソンズに変更してからは、当時一大ブームであったディスコサウンドをうまく取り入れました。そしてビクトリーツアーを敢行し人気・実力ともピークであったと思います。
その後、マイケルジャクソンはソロ活動へ軸足を移したのを境にグループも低迷、、公式に1990年に活動にピリオドを打つことになりました。ジャーメインジャクソンなどマイケルの兄もジャクソンズ時代はなかなか実力者でありましたが、やはりジャクソン5時代もジャクソンズ時代もグループの人気はマイケルが担っていたと云えるでしょう。ソロになってからのマイケルの活躍はもう皆様のご存じの通りです。
そしてアイドルグループと云えば忘れてならない存在のデヴッドキャシディとパートリッジファミリー! おっと誌面の都合もありますので、こちらは別の機会にまたご紹介してみましょう。
(総括)
思うにアイドルと云えど生身の人間ですから、身体的にも成長します。人気絶頂期が仮に16才としたら、永遠に16才のままでいるワケでもなく、同時にファンも年をとります。やはり、アイドルからシンガーやアーティストとして脱皮を図る時期がもっとも難しいのでしょうね。推測ですが、オズモンズにしてもジャクソンズにしても葛藤があったと思うのです。どうやってアイドルからの脱皮をはかりアーティストとして独り立ちするかを・・・ 特にオズモンズにはその苦悩の跡がリリースされたアルバムの足跡を辿れば理解できるところです。これはいわばアイドルの宿命でしょう。ビートルズはその圧倒的な音楽性でロック界のトップランナーへと成長し、エルビスプレスリーにしても圧倒的歌唱力とステージパフォーマンスで唯一無二のアーティストとへと成長しました。オズモンズにしてもジャクソンズにしても、アイドルとしてのみ、語られる存在で、その音楽性に関してはほとんど評価されることもないという一抹の淋しさを感じます。しかし、これがアイドルの宿命なのかも知れません。
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