イーグルス ギターソロポジションの秘密!!|ドン・フェルダー奏法

ダー,ホテルカリフォルニア

寿です 前回紹介した
まず、アルバムタイトルともなった「呪われた夜」 (One Of These Nights)

名曲ホテルカリフォルニアの布石となった曲

ドン・フェルダー

まずはコピーはこちら約30秒くらいのソロ
先日2時間くらいかけて、耳コピー&録音しました。(録音は練習も兼ねて10回くらい取り直し)

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Em ペンタトニックスケールのみでここまでドラマティックに表現しているのにはコピーしてみて驚きました。

ホテルカリフォルニアより難曲「呪われた夜」 (One Of These Nights)

曲のタイトルからもわかるように今までのイーグルスのメジャー調の明るいカントリータッチの曲とは全く感じが違って、ベースソロのイントロ、16 ビートのソウルフルなカッティングはファンクを彷彿させるリズムで、曲の中にはディストーションのかかったオブリガードをガイドライン的に配置してオーバーダブで重ねています。

このオーバーダブは「ホテルカリフォルニア」のギターオーケストラに発展してゆく元となったような感じです、
そしてクライマックスはわずか30秒くらいの中にギターのエッセンスを詰め込んだ印象的なソロはまさにフェルダーの十八番だと言えます。

そしてこの異常なくらいのポジション移動は「ホテルカリフォルニア」を凌ぐ、難しいソロです。

ダー,ホテルカリフォルニア

 

ドン・フェルダー奏法「呪われた夜」 (One Of These Nights)のギターソロ

ギターソロはほとんど100%(2つだけEmペンタ意外の音があるだけ)といっていいくらいEmペンタトニックで弾かれています。
実際コピーしてみてEmペンタトニックだけでココまで!!驚きでした。
通常の発想では、ありふれたEmペンタトニックのみでここまでのソロを作れるのは、この人をおいていないのではと思われる程です。
そこにはちょっとした秘密がありました。

バンドスコア曲目
■ホテル・カリフォルニア(イーグルス)
■テイク・イット・イージー(イーグルス)
■駆け足の人生(イーグルス)
■呪われた夜(イーグルス)

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ただ、実際耳でコピーしたことにより、様々なニュアンスを生み出す、弾く弦のニュアンス、チョーキング、スライド、プリングオフ、ミュートの音から、このEmペンタトニックのポジションは通常のポジションと相当変わったポジションで緻密に計算されて作られている事がわかりました。

多分、市販のTAB譜は割と決まった6弦ルートポジションでこの曲のソロを採譜されているようですが、CDと同じニュアンスは出せないと思います。

Emペンタトニックでここまで表現ドン・フェルダー奏法

この曲を耳コピーして
表現力重視からポジションを変えて弾いているドン・フェルダーのソロはアドリブソロにおけるペンタトニックスケールに行き詰まった僕には非常に刺激になりました。
まだまだ、ペンタトニックスケールには無限の可能性が隠されています。

おさらいとしてマイナーペンタトニックスケールは
ルート:(R)
♭3度:♭Ⅲ
4度:Ⅳ
5度:Ⅴ
♭7度:♭Ⅶ の5つの音で構成されます

Emペンタトニックとは

キーがEのマイナーペンタトニックスケールの構成音は
(R)=E音・♭Ⅲ=G Ⅳ=A Ⅴ=B ♭Ⅶ=Dとなります。
一見複雑に聞こえる、「呪われた夜」 (One Of These Nights)のソロがこの5つの音からのみで作られているのは驚きです。

一般的なEmペンタトニックスケール

こちらが一般的なEマイナーペンタトニックスケールです。
6弦12フレットをルートとするパターンと5弦7フレットをルートとするパターンが最も一般的です。

アドリブに活かすのであればルートからの度数を把握して弾く事がオススメです。
※クリックすれば拡大できます。
図1
Eマイナーペンタトニックスケール
図1のような標準ポジションを縦に使うと弾きやすくはありますが、
全体的にワイルド感がなく小ぢんまりとした迫力のないソロになってしまます。

 

図2こちらは、イーグルスのギタリスト ドン・フェルダーが呪われた夜で弾いたであろうと思われるEのマイナーペンタトニックです。(あくまでも耳コピーです)

構成音は(R)=E音・♭Ⅲ=G Ⅳ=A Ⅴ=B ♭Ⅶ=Dを使いながらも広くポジションをとって演奏をしているのがわかります。

ギターはピアノと違って指板のいたる所に同じ音が存在します。
どのポジションを使うかによって表現できるフレーズが変わって来ますし、同じフレーズを違うポジションで弾いても、かなり違うニュアンスになる楽器です。

図2
ドンフェルダーポジション

まず、全体のポジションですが、図のようにフェルダーはギターの指板を横に広く使っているのがわかります。
更に恐るべき事にこの30秒のソロの間にポジションチェンジを8回もやっていて、当然指使いを間違うと弾く事はでいません。

30 秒でポジションチェンジ8回は脅威のソロ

それでは具体的な分析をコピー曲の備忘録とアドリブに活かすポイントを研究して分析してみました。

ポジションチェンジの把握は必須、そしてポジションチェンジのスピード勝負のソロですね。

コピーした音はこちら

出だしのむせび泣くチョーキングでインパクト0:00〜0:03

それでは、最初のポジションからわずか3秒間でこの2ポジション移動。。。先が思いやられます。

1

①印象的なチョーキングから始まります。

スタートはEmペンタトニックの7番目の音♭7=Dの音を青丸のポジションからチョーキング&強烈なビブラート。
この♭7の音は切ない響き満載のブルーノートです。
この♭7のD音は22フレットのギターギブソンレスポールの出せる最後の音、むせび泣き絞る様なチョーキングビブラートをかけて最初からインパクトのある音を出しています。

②そして間髪入れず素早く1弦15フレットのポジションに移動。

ここに人差し指をもって来なければ弾けません。
1弦15Fと2弦17Fでのリズムここのリズムが肝です。16分音符→付点8分音符
バッキングは16ビートで刻まれていているのでウラ拍の付点8分音符はアップピッキングで弾くのがポイントです。

このフレーズはTAB譜では15フレットのチョークダウンで表記されているものを何度か見た事がありますが、耳で聞いてもらえばわかります間違いなくピッキングをしています。
そしてこの15〜17フレットのポジションでのピッキングは1〜3弦までを使うのでミスピッキングとノイズが出ないように練習が必要です。

 

弾かない人差し指の位置がポイント0:04〜0:08

2

③そして、またしてもポジション移動です。

ここも4秒しかありません

これは練習が必要でしょう。
ポシションを安定させるため素早く2弦7Fに人差し指を移動(弾かないで7Fに人差し指を置くだけ)その直後に小指で10Fを押さえてピッキング、そして8Fを中指で1音チョーキング。ポジション移動のタイミングが結構難しいです。
3弦の12F 14Fで同じ音があり、こちらが断然弾きやすいのですが、全く音のニュアンスが変わってきます。
やっぱり2弦を使っているようです。

④4弦9Fから7Fへスライド

ここで、(苦労した?)先程の③のポジションが生きて来ます。
スライドを使いますが、フェルダーはグリッサンドぎみにおおきなスライドダウンとスライドそして戻しのアップの最終音にはビブラートを上手くかけて表情を出しています。

1弦 3弦のチョーキング合戦

最初の水色のポジションが0:09〜0:13

ピンクの部分が0:13〜0:18

3

⑤またしても一瞬で大きくポジション移動15Fに戻ります。

ここは2つのポジションがあるので最初が水色の部分
ポシション位置をちるため3弦をグリスアップで12Fに人差し指を置きやっと出ました定番のEmペンタの6弦ポジションと思いきや、、、

2弦を飛ばして1弦と3弦を交互にひき1弦でアクセント、3弦で半音チョークを2回繰り返しますが、1回目と2回目のニュアンスが微妙に違いますのでここも研究してみてください。

ここだけとってみてもありふれたEmペンタの6弦ポジションでココまで出せるとは、、、完全に脱帽です。
また、3弦14Fは16分音符の裏で入るのでアップピッキングで2弦をまたぐためノイズを出さないように結構難しいです。

⑥次にピンク色のポジションに移動

ここも、素早くポジションチェンジ。グリスアップで中指を3弦16F、人差し指を2弦15Fと薬指を2弦17Fでタイミングが命のプレーズでやっぱりピッキングが乱れないようにすることが肝心

⑦一瞬のチョークアップダウンとプリング&ハンマリング

そしてココも難しいポイント1弦17Fを素早くチョークアップしておいてチョークダウン、15Fへプリングオフ、17Fへハンマリングオン。音が途切れやすいことと⑥と同じくタイミングがとりにくいので要練習

コードポジション移動0:18〜0:20

4

⑧コード音でスライド

ここで、Em7のコードに含まれる3つの音を軽くストロークして一休み。4拍目でスライドダウンして、7Fへ次の小節の拍で1拍ストロークをします。
ここのコードはCメジャー7ですがちょっと変わったコード音を出しています。
ダイアグラムにはCメジャー7に対する構成音の度数として書いています。
あくまでも軽く弾くのがポイントですが、バレーコードのように人差し指で3つの音を押さえるよりも4弦を人差し指、3弦を中指、2弦を薬指で押さえた方が弾かない弦のミュートも効きますし、ストロークした音の粒だちのニュアンスもCDに近く出せると思います。

 

印象的なルート音で音を切る0:20〜0:22

5

ミュート音をうまく取り入れる0:23〜0:27

⑨力強いピッキングで輪郭を

4弦7F〜9Fへスライド、3弦5F〜7Fを弾いて7F薬指でをチョークアップ。ココは強いピッキングで音の輪郭を強調し5弦2Fをダウンピッキングして音を止めます。

6

⑩ミュート音を高音弦でうまく使う

ここもまたポジション移動
Emペンタの6弦ポジションが基本ですが、ワイドにフレットを移動しながら1〜2弦をダウンピッキングでパーカッシブなミュート気味に弾いて3弦9F〜7Fにスライドダウン
4弦はまたダウンピッキングでパーカッシブなミュート気味の音で弾きます。
最後の音3弦7Fの♭7は薬指のチョークアップと速いチョーキングビブラートをかけます。
このチョーキングビブラートはポイントです。

Amのコード感を出して雰囲気を変える0:25〜 0:30

7

⑪Amのコードにあった音を1つだけ加える

ここは、最後にもってゆくための準備みたいなポジションでちょっと雰囲気が違いますね。
その理由はここで唯一、Emペンタに含まれない音Cの音を4弦9Fの5度からチョークアップダウンしています。
このC音はEmペンタにおいては♯5Thとなってしまいますが、ここはコードがAmなのでAmコードにおける13
thの音を加えてい雰囲気を変えていると思われます。
ここもチョークアップ、ダウンのタイミングとニュアンスがポイントですね。

最後は一気にチョーキングのタイミングが命

 

⑫最後の山場です。またしてもポジション移動。

8

最後はやっぱりチョーキング&ビブラートで決める

⑥と同じポジションでここはチョーキングが決め手で最もギターを泣かせるポイントですが、なにせ1〜3弦間の指の移動が非常に早くピックングも弦を飛び越すので、ゆっくり練習して徐々に意識しなくてCDと同じスピードで弾けるような反復練習が必要なフレーズです。無意識で弾ける事がポイントのフレーズです。
⑬最後ははじめと同じように1弦17Fをチョーキング&ビブラートで思いっきりギターを泣かせます。
忘れてならないのが音の長さを伸ばしすぎず、音符の長さできっちり切るところですがビブラートを掛けているとこのタイミングも用意ではありません。

ドン・フェルダー奏法のまとめ

使用しているポジションの把握

今回、備忘録的にポジションを書いてみましたが
・変則的なポジションとポジション移動が大きく激しいためあらかじめ押さえるの指のガイドラインをきっちり把握しておかなければ絶対に弾けないフレーズのオンパレードです。
(後のホテルカリフォルニアのソロもポジションが相当緻密に計算されています)
・意外とピッキングが難しい。特に16分音符のウラをアップで弾くところ。
・全体は16ビートのノリで弾いているので8分音符はウラを意識したダウンストロークで弾く事がポイント
・また、しっかりとしたニュアンス上ピッキングを心がけますが、力が入りすぎるとタイミングが転けてしまいますので注意
・当然ながら基本テクニック チョークアップ、ダウン、スライド、グリッサンド、ビブラートは重要です。
フレーズによって細かく使い分けているので、研究すればすごく勉強になるはずです。

ペンタトニックにおける音使い

また、ペンタトニックにおける音構成の何度の音を使っているかを書いた事は非常に勉強になりました。
①フレーズの終わり方、5度で終わるケースはやっぱり終止形としては有効
②♭7からチョーキングしながらビフラートしルート音へ向かう切なさを表現
③4度の音をつなぎとして上手く組み立ててる。
などなど、音使いはまだまで研究できそうです。

ギブソン・ダブルネック

ドン・フェルダーの音作り

最後に音作りですが
ギターはギブソンのレスポールでしょうね。レスポール特有のきしむような迫力のある音を出しています。オーバードライブよりFAZZの音に近いですが音の輪郭はちゃんと出ているので歪ませ過ぎない様な注意が必要です。

この曲はEmペンタ1発ということなので簡単に弾こうとすればお決まりのポジションで弾くこもも出来ますが、なかなかドン・フェルダーのようなニュアンスとはほど遠い感じになってしまいます。
実際目で弾いている所を確認した訳ではありませんが、わずかなノイズや弦特有の倍音などCDの音を注意深く聴く事によって、弾いているポジションを探してニュアンスをコピーするのも耳コピーの醍醐味です。

思い通りにギターが弾けるようになるにはTAB譜を疑うことから始めるのがいいかもしいれませんね。

イーグルスギター奏法呪われた夜,ホテル・カリフォルニア,ドン・フェルダー

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